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予算案づくりに追われています

ブログの更新がすっかり滞ってしまいました。前回の記事から約1ヶ月空いてしまったのですが、その間何をやっていたかというと、まあいろいろあるのですが、中でもひとつあげるとしたら、 予算案の作成 です。 当院では、毎年1月末までに4月から始まる新年度の予算案を作成するのですが、今年は消費増税を控えているので、「どうしても必要な物なら年度内に」ということで、1ヶ月前倒しになったわけです。 11月に「1ヶ月前倒し」が発表されて、各部署とも慌てて予算案の作成をしています。 病院に限らずどこの会社でもそうだと思いますが、今は何かしようとするとITが関係してきます。当院でも各部署から、「来年はこんなことやりたいんだけど」と言われて、和割れシステム部門は、ベンダーさんに問い合わせ、仕様を確認し、見積を取得し、と大忙しです。 それも「あくまで予算だから…」ということで、どうしてもテンコ盛りになります。いわゆる「全部入り」みたいな夢の仕様です。 我々システム部門には、もちろん決済権はありません。なので、「いくらなんでも、それはないでしょ」というものまで、全て対応します。だからどんどん時間がなくなっていくんです。 さて、そんな忙しい中ではありますが、我々システム部門から今年申請しようと思っているのは、次のとおりです。 バックヤード用PCを30台 以前にブログにも書き巻いたが、WindowsXPのサポート終了問題は、既にあきらめました。でも、少しずつでも買い替えていかないと、数年後には同じことが繰り返されます。 ちなみに、これまでは各部署が独自にPCの買い替えを申請していたのですが、今後はシステム部門が年間で調達できる台数を許可してもらい、我々の裁量で古い部署から買い換えるようにしようと思っています。 ネットワーク保守 年間で数百万になります。今年1年はなんとか、専門家の保守抜きでやって来ましたが、そろそろ良いのではないかと。 IT資産管理システムの録画オプション 当院で使用しているIT資産管理システム「SKYSEA」は、クライアントPCの操作画面を録画する機能が(オプションで)あります。そんな機能、何に使うのか?と思って、導入当時省いてしまったのですが、この1年間、「こんな時、録画機能があれば…」ということが何回もありました。 トラブルの通報をいただい

Google Appsの「無料で試してみる」が、ハードル高い!

ここのところ、Google Appsにハマっています。 といっても、この場合のハマるは「夢中になる」という意味ではなく、「悪い状態から抜け出せなくなる」という意味のほうです。 グループウェアのリプレイスをずっと考えていたのですが、なかなか手が付けられなかったのですが、ちょっとしたきっかけがあって、検討を始めることにしました。 じつは、「院内の講演会などを動画で配信したい」という申し出があったのです。医療機関でお勤めの方ならご存知かと思いますが、安全対策や医療機器の取り扱いに関する講習は、それが徹底されているか、監査の対象になっています。各部署や委員会で講演を企画するのですが、当然、現場は24時間稼働しているので、すべての職員が参加できません。当院では、参加できなかった職員をフォローするために、ビデオを録画し、それをDVDにして各部署にまわしています。そこで出てきたのが、「いっそ動画配信してはどうか」という意見です。 さて、これを達成するため、なにか良いインフラがないかと相談を受けたのですが、それならば、良い機会だから、以前より気になっていたGoogle Appsを検討してみようかと思ったのです。 Google Appsだったら、「Googleビデオ」という機能を活用して、動画配信が手軽に行えるようです。 ということで、さっそくGoogle Appsのサイトから、「(30日間の)無料使用開始」をクリック。案内にそって入力するも、ドメインの認証がどうしてもうまくできない。 病院で普段使用しているドメインで試してみようとしたら、そのドメインの所有者が本当に当院であるのかを確認するためのプロセスが(私が知識がないばかりに)とにかくややこしく、ドメインの管理会社やら、メールサーバーの管理会社、もちろん、Googleにも電話しまくりです。 結局あきらめて、「どうせテストだから、少しお金を払って一時的に新しいドメインを」と思い、Google Appsのサイトで申し込んたのですが、なんの反応もなく…、申し込まれているのやら、いないのやら…。 やっぱり、Google Appsはネットワークに詳しい人がいないと難しいのかな…。 なんとも情けない、システム管理者であります。

初めて聞いた、「PDFは複数ファイルをキーワード検索できない」

前回の「 初めて聞いた、Ctrl+Alt+↓ディスプレイが逆さまに 」に続き、初めて聞いたシリーズ第2弾です。 ScanSnap に代表される、パーソナルのドキュメントスキャナが普及し(私はCanonの ImageFORMULA DR-125C ですが)、デスク周りのペーパーレス化が一気に進んだ感があるのですが、紙をデジタル化するときに最もポピュラーなファイル形式といえば、「PDF」ではないでしょうか。 じつは、このPDF、複数のファイルをキーワードで検索することができないというのです。ひとつのPDFの中を検索することはもちろん可能です。ここで取り上げるのは、複数のファイルに「◯◯」というキーワードが含まれるもの、という検索の仕方です。 先日、富士ゼロックスの方と話していた時に初めて知りました。それは、Adobe社の方針としてそのような「仕様」になっているとのことです。 コレって常識…?、知らぬは私だけ? このブログでも「 PDFの全文検索機能がほしい、できればクラウドで 」という記事で、PDFのキーワード検索機能を訴えたのですが、そのときは、Googleドライブの機能が至らないのだと思っていました。 それが、まさかPDFの仕様であるとは…。 そもそも、なぜPDFでキーワード検索ができると思っていたのかというと、それは Evernote でできているからです。Evernoteの便利さは誰もが知っている通りですが、個人的にはPDFもキーワード検索の対象になっているのが気に入っています。 富士ゼロックスさんによると、EvernoteはPDFを取り込み祭に、テキストを抽出して別に管理しているのですと。引き換えに、ファイル容量が少々かさむのだということですが、そんなの検索機能に比べれば全然問題ありません。 Windowsの検索機能ではいける気がしたのですが…、やはりできませんでした。 ファイル名は検索対象になりますが、内容についてはひっかからない。 なんでこんなに焦っているかというと、じつは、院内の文書管理を、「PDFにしておけばいずれキーワード検索ができるようになるから」という理由で、それまでJPEGでスキャナ取込していた文書も、無理を言ってPDF化するように現場の運用を変更してしまったのです。 はい、私はウソをついてしまいました

初めて聞いた、「Ctrl+Alt+↓でディスプレイ(の表示)が逆さまに」

朝から混雑しているであろう時間に、外来診察室から「画面(の表示)が逆さまになったので見にきてくれ!」と。  デュアルモニタを構築している環境では、まれにメインのディスプレイの電源が入っていない時にPCの電源をいれると、認識せずにおかしな表示になったりしますが、今回はデスクトップでも「液晶ディスプレイ一体型」。 「逆さま…って、いくらなんでも…」と見に行ったら、本当に逆さまに表示しています。 いい歳して、思わず「え~!」と口走ってしまいました。  「いつからかこうなっているんでうか?」→「さっき」  「なにかの操作でこうなったのですが?」→「しばらく使っていて目を離したら」  なんとか再起動を繰り返したり、画面のプロパティをいじっているうちに元に戻ったのですが、なんというか、「狐につままれた」という感じで悶々としておりました。  すると、夕方にこの報告を閲覧したウチの部署のスタッフが、「Ctrl+Alt+↓ではないですか?」と。 なんだそれ…と、試してみる、たしかに表示が真っ逆さまに。  グラフィックカードの使用なのかどうかわかりませんが、こんなの初めて聞きました。

書評:トヨタの片づけ、思わぬ気づきがありました

システム管理者なんて仕事をしていると、机が資料で埋もれている…なんて人は多いのではないでしょうか。 当院に出入りしているIT関係や、オフィス機器の会社の方に聞くと、「今どき会社がセキュリティにうるさくて、机の上に物を出して帰れない」なんて話も聞きますが、このブログを読んでくださっている方はいかがでしょうか。 自分で言うのもなんですが、私は比較的整理できていいる方だと自負しています。20年前に、野口悠紀雄先生の「超整理法」を読んでから、ずっと実践していて、私の仕事のスタイルの一部になっています。最近はITの進化により、スキャナとフリーワード検索を組み合わせ、より検索機能が強化されたと思っています。 問題は、私の部下です。私の部署は他に3人の独身男がいて、なんともむさ苦しいメンバー(私含む)なのですが、私以外の3人がともに片づけベタときています。 何度か言っているのですが全く効果がなく、モノを整理することの具体的なメリットと、それを怠った場合のデメリットを実感することがないのではないかと分析しています。 それならば、整理整頓のルールを私が決めて、「ルールに従ってくれ」ということに決めたのです。 どうせやるならと思い、すこし整理歩法について勉強しようと思い、何冊か本を買い込んだのですが、その中で、この「トヨタの片づけ」は、目的とは違った発見がありました。 書は、まさしく「整理を極める」というか、そこまで徹底してやるか、というトヨタの考え方が紹介されています。 具体的な書類を取り上げて事例紹介してくれるともっとわかりやすいかな~、とも思いましたが、純粋なものづくりの現場の話と、我々職場は少し違うから仕方ないのかもしれません。 さて、私が強く印象に残っているのは、 線を1本、引きなさい…p.156 という クダリです。 ここで「線を引く」というのはきっかけづくりのことです。「これを整理しなさい」と命じた時に、「何から手を付ければよいのかわからない」という状況になることがあるそうです。そこで、指導者の方が、まず1本の線を引いて「仮の基準」をつくれば、行動に移しやすくなり、正常・異常がわかるようになり、気づきやすくなるのだそうです。 「スリッパを整理しましょう」と張り紙をするより、床に線を引く事のほうが効果的という事例が紹介されていました

会社によって考えはいろいろ

私設の託児所を運営している医療機関は少なくないと思います。 今検討しているのが、その「託児所」でも院内の掲示板を確認できるようにする、ということです。 当院では、グループウェアの掲示板は、情報周知のポピュラーな手段になっており、もし、どこかの部署でなにか伝わっていないトラブルが起きた時に、掲示板に載せていなければ発信側が、載っていたのに見ていなければ閲覧側が悪い、という文化が根づいております。 そんな中、総務部門から相談を受けたのですが、託児所で掲示板を見ることができないため、病院の行事や、手続きの変更が伝わってなくて、小さなトラブルが起きることがよくあるので、なんとかならないか、とのこと。 託児所は病院の敷地とは少し離れており、ネットワークがつながっていないのです。 当院のグループウェアは、今流行りのクラウドではなく、院内にサーバーをもたせるタイプのもの(「オンプレミス」という言い方をするらしいですね)です。ですから、遠隔地から閲覧したいとなると、それなりに工夫が必要です。 まず、総務部門から言われたのが、「分院とおなじにしてよ」と。 当院では、隣の市に分院があるのですが、VPNを介してネットワークが接続されており、掲示板も問題なく確認することができます。 しかし、託児所で掲示板を見るため”だけ”にVPNを導入するかというと、そこまでのコストは掛けられません。 なにかよい方法はないかと、お付き合いのあるネットワーク外社に相談しました。 A社 屋外用の無線LANのアンテナを双方に立てましょう。設備的には少しコストがかかりますが。(たぶん”少し”ではないと思う…) B社 ルーターを設定すればVPNが構築できる。運用コストもかからない。ルーターの機種や設定を調べなければいけませんが…。 A社の話は単純なのですぐわかったのですが、B社の話は「グローバルアドレスが…」、「ポートを空けて…」とか、話の半分くらいしかわかりませんでした。たぶん、全部わかるようだったら相談する必要もないのだと思いますが。 それにしても、会社によって考え方はいろいろなんだと思いました。両者が「無線で構築する方法、ルーターを設定する歩法など、何種類か方法がある」と教えていただいた上で、「ウチならこの方法が

テレビ会議システムの検討をします

当院では、隣の市に分院として、クリニックをかかえております。 そのクリニックで、「情報系でも無線LANを使用したい」という申し出があり、検討をしていました。 (「情報系」とは、電子カルテのネットワークとは完全に切り離した、メールやOfficeソフト使うためのネットワークです) 無線LANの導入は、概ね「導入する」で進んでいるのですが、その中で、ある先生から「この際、テレビ会議を入れよう」という提案がありました。 たしかに、当院ではいろいろな会議があるたびに、分院からも関係者が出席します。片道30分往復1時間です。会議に出席するといえば、基本的にそれなりの役職者なので、移動時に消費する人件費を積算したら、それなりの金額になります。 当然、私もこのことはずっと頭にあって、いつか実現したいと思っていたのですが、先に現場から言われてしまいました…。 さて、テレビ会議については、いろいろな製品が出ているようで、ネットにはいろいろな情報が掲載されています。なじみのベンダーさんからも、いろいろご提案いただいています。 大きく分けると、「テレビ会議システム」と「Web会議システム」とに分かれているようです。最初は、ベンダーさんによって呼び方が違うのかと思っていましたが、どうやら、「テレビ会議システム」は、専用のハードウェアで達成するものが多いようです。一方の、「Web会議システム」とは、回線を含めた、ソフトウェアによるものが多いようです。 これから検討始めるのでまだなんとも言えませんが、当院では、ハードウェアのほうが良いような気がしています。 理由の一つは、「会議のスタイル」です。まだぼんやりとしたイメージなのですが、Web会議システムの方は、複数の拠点が同時参加する使い方に強いようです。当院では、「本院と分院」というように、「2つの拠点間で、1拠点に複数名が参加する」という目的がはっきりしているので、少し違うのかな…と。 もう一つの理由は、「セッティング」です。医療機関は、ITリテラシーの高い人ばかりではありません。本院には、我々のようにシステム管理者が複数名いるので、何かあってもすぐ駆けつけることができるのですが、分院には専門のスタッフがいません。会議システムを設置するたびに、事務の人が呼ばれたのでは、それこ

XPの入れ替えは、あきらめました

ここのところ、世間ではWindowsXPのサポート終了問題が取り沙汰されています。 Microsoftが、2014年4月9日でWindowsXPとOffice2003のサポートを終了するということで、「急いで買い替えを」というわけです。 遅ればせながら(遅すぎ!)、当院でも検討したのですが、案の定見送りになりました。 当院のネットワークは、基幹業務である「電子カルテ系」と、メールやOfficeソフトを使う「情報系」と、2系統になっています。 電子カルテ系の方は、2012年にすべてWindows7で導入したので、まったく問題ありません。 問題は「情報系」です。 情報系は、各部署にPCを渡した後は、基本的にその部署の管理に任せています。周辺機器を接続するも、アプリケーションをインストールするも、その部署の責任において管理しています。「責任において…」なんて書いてますが、そんな立派なものではなく、無法地帯になっているわけです。 PCを購入する際も、量販店で買ったり、ネット通販で買ったり、その時々でコストパフォーマンスの高いものを選ぶようにしています。だから、メーカーもスペックもバラバラ。 で、今回、「XPサポート終了問題」について、院長に説明する機会があり、この情報系で導入している既存のPCについて、ついに調査をおこなったのです。 その数、実に150台。その方法たるや、まさにチカラワザ。かたっぱじから購入年月とスペックを調査しました。 そして、そのうち3分の2、つまり約100台がXPかそれ以前(!)のOSであることが判明したのです。 もう、この時点で「4月までに買い換えるなんて無理…」と思いましたが、最終的に院長見「買い替え見送り」を進言するには、予算や作業量の問題以外にも、考えるところがありました。 【プログラム開発の問題】 サポート終了で思い当たることといえば、Windows上で直接プログラム開発されている場合でしょうか。その点では、我々エンドユーザーは、あまり縁のない問題なのかと…。 【セキュリティホールの修正がなくなる】 この問題は、XPをインターネット環境で使用するすべての人に共通すると思います。しかし、セキュリティホールとは、新しく生まれるものではなく

テスト環境の大掃除をしています

電子カルテ導入から半年以上が経過するのですが、今さらながら、テスト環境の整備をしています。 導入時はもちろん、稼働後もなにかあるたびに、テスト用の患者、テスト用のユーザー、テスト用の病棟、テスト用のマスタ、なと、いろいろな「テスト用」を使って動作確認やら、入力の練習やらをします。 電子カルテの設定変更については、意外と「試してみたらうまくいった」ということも多いものです。こう書くと驚く人もいらっしゃるかもしれませんが、いろいろいじっているうちに、なんとなく、「こうすれば設定できるのではないか」みたいな「勘」が身についてきます(…ホントか?)。疑問に思うこと全てをサポートに電話して聞くのは、気が引けるというのもあり、自分たちでもいろいろと試しています。 そうなると、「テスト環境」が大事になります。 当院では、各部署に「マスタ管理者」と言って、マスタを変更したりする人がいます。看護師だったり、検査技師だったり、さすがに医師はいませんが、いろいろな職種が「現場のシステム管理者」として活躍してくれています。 そのマスタ管理者が、テスト環境を使って、日夜より良い使い方を研究してくれているのですが、たまに、不都合が生じます。 テスト患者Aを使って、ある条件下において、「日付をまたぐとどのようになるのか」と検証している最中に、その患者を別のマスタ管理者が、退院の挙動確認で、退院させてしまう、なんてことがたびたび起こるようになりました。 たぶん、以前からも起きていたのでしょうが、その時は「アレ?操作がおかしかったかな…」なんて終わっていたのが、皆、システムに精通してきたのでしょう。 そんなわけで、「この部署では、この患者と、この病棟と、この先生を使ってください」(全てテスト用)を整理し始めました。 単純な整理とアナウンスの作業ですが、個人的には、なんか「前進している感」があって、嬉しい仕事です。

電子カルテ上でデジカメの写真をどのように整理するか

電子カルテを運用して半年以上が経過し、我々システム部門に飛び込んでくる問い合わせも、すっかり変わりました。 導入直後は、「ログオンできない」とか「充電ができない」とか、そんな初歩的な話ばかりでしたが、ここのところは、「こういうことをしたいんだけど、なにかいい方法はないか」みたいな、カッコつけて言えば、ソリューションを求められる、みたいな。 さて、そんな中、最近の課題は、「デジタルカメラの画像の整理」です。 以前の記事でも紹介したとおり、当院ではRICOHの G700SE を全面的に導入しています。 患者様のバーコードを読み取ってIDを特定し、撮影した画像のファイル名にIDを含めて、さらにそれを無線LANで送信できるというスグレモノです。 一般的なデジカメと比べればとても便利なのですが、使いはじめると欲が出るというか…。 無線LANで送信てきるといっても、送信先はネットワーク上のどこかのフォルダになります。直接電子カルテに貼り付けられるわけではないのです。それで、当院ではサーバーの共有ドライブに放り込むようになっています。 ここで、問題が2つ発生しています。 【電子カルテ管理ではなくフォルダ管理】 最近、ある先生に指摘されて気がついたのですが、撮影した画像のすべてが電子カルテに貼り付けられているわけではないのだそうです。撮った写真はバンバン共有フォルダに送られるのですが、そのうち一部しか、電子カルテに掲載されてないのです。、現場の看護師がなぜ、一部しか扱っていないのかわかりませんが、先生方としては「なぜ我々が写真をすべて見ることができないのか」ということで不満を訴えているのです。 導入時に、看護部と話し合って決めた運用では、「フォルダは一時的な場所」ということになっていたのですが、それが徹底されていなかったようで、多くの看護師が「基本はフォルダ、そのうちピックアップしてカルテに貼る」と勘違いしているようです。 【フォルダが部署分けされている】 そもそも、前述の「すべて貼り付けてない」のがルールと違うのですが、それが事実上のスタンダードになってしまうと、次の問題が出てきます。 共有うフォルダは部署ごとに分かれているのです。 撮影したものをカルテに貼り付けるプロセスは、まさに手作業です。ファ

電子カルテのサーバーに、エアコンからの漏水が…

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今日は、「こんなことがホントにあるんだ」という話です。 【カルテメーカーさんからの知らせ】 9月のある日曜日、電子カルテメーカーさんの保守チームから突然のメール。 内容は、「サーバーの1機が、応答がないので確認してください」とのこと。 当院では、システム部門は日曜休みにしています。24時間365日という体制はとっていないので、当日はもちろん休みだったのですが、急遽出勤することになりました。 とはいっても、今回通信ができなくなったサーバーは複数あるうちの1機で、本番で稼働しているサーバーが停止した場合にはじめて本来の役目をする、予備のさらに予備みたいな位置づけなので、そんなに焦る必要はありません。 【サーバーの原電を入れてみたものの...】 サーバー室に行ってみるとと、なるほど電源が切れている。数分迷ったが、エイッと電源ボタンを押す。すると、ものすごい音を立ててファンが周り、正面のランプがなにやら動き始める。 まもなく、異変に気がつく。操作用のコンソールに何も表示しない。複数のサーバーを切り替えて使うタイプのコンソールで、問題のサーバーに切り替えると、何も表示しない。 自分のデスクに行ってリモート接続してみると問題なく稼働していることが確認できたが、サーバー室に戻ってコンソールを操作してみるが、やはり何も表示しない。 さらに、大きなファン音がぜんぜん鳴り止まないことに気づく。サーバー機は起動の時に激しくファンが回るのはよくあることだが、いつまでたっても落ち着かない。起動からかれこれ30分以上経っているのに。 【保守に連絡】 カルテメーカーさんからも、リモート接続が復旧したとの連絡。ただし、コンソールに何も表示しないことと、ファン音が異常であることを話し、早速サーバーメーカーの保守を手配していただく。 サーバーメーカーによると、明日にはエンジニアが訪問できるように手配したとのこと。さすが保守にお金を払っているだけ対応が早いですね。いっしょにしてはいけませんが、自宅の給湯器が故障したときは、忙しいからと数日待たされ…。 【そして漏水が発覚】 メーカーさんが到着しサーバー室に案内。「たしかにうるさいですね」と交わし、「とりあえず、マザーボードを交換してみます」と段取り確認。「よろしくお願いします」と、院内用のPH

引用:なぜ、日本でiPhoneは売れるのか。

Webでこんな記事を見つけました。 なぜ、日本でiPhoneは売れるのか。 神尾寿, Business Media 誠 とても興味深い記事です。 いつか、当院の情報インフラとして、PHSに変えてスマートフォン、あるいはタブレット端末を導入しようと企んでいるのですが、日本では、スマホといえばiPhone、タブレットといえばiPadです。 私は、はるか昔、MS-DOSの頃からアップルがどうも好きではありません。なぜかというと、当時はアップル(マック)=高級品だったからです。当時、金額は覚えていませんが、ローコストを意味する「LC」という型番の機種だって、とても一介の事務職に買えるような金額ではありませんでした。 それでも、購買部門で仕事をしていたもので、先生方が使うマックを何台も購入したものです。 ほどなくして、アップルはPC市場においてMicrosoftとintel、いわゆるウィンテルに駆逐されますが、その後iPodで音楽市場に革命をもたらすのは、若い皆さんも御存知のとおりです。 アップルの急伸だけが原因ではないと思いますが、SONYの勢いがどんどん衰退していくのは、大ファンの私としてはつらいものがありました。 そんなこんなで、どこが嫌というのはないのですが、どうもアップル製品とは縁がないのです。 さて、iPhoneの話です。 前述のとおり、いつかはスマートフォンとタブレットで、院内どこにいても快適にコミニュケーションが取れるようにしたいものです。ところが、iPhoneとiPadはなんとなくイヤなのです。 世界的に見ると、Androidの方がシェアが高いと言われていますが、私の周りでは全くそんな気配がありません。 周りの人では、特に取引先の方はiPhone率9割と入っていいと思います。また、医療系の展示会に行くと、「当社の○○がiPadに対応しました」とか、「iPhoneでもアクセスできます」とか、開発中も含めて、対応するのはアップル製品ばかりです。 そんな不満を感じていたろところにこの記事を読んだのですが、なるほど、とも思うところがあります。 「モノがいいから売れている」わけではない 嬉しいコメントに一瞬「そうだ、そうだ!」と思ってしまいますが、文中で「ぼん

ディスプレイのフィルターをやめて、輝度を落とす

少し前に「 液晶ディスプレイにフィルタを設置することになりました 」という記事を書きました。 それが、急転直下で、「とりあえず、ディスプレイの輝度を落とす」という方針に変わったのです。 私自身は、フィルタの効果に懐疑的で、コストと貼る手間を考えると、得策とは思っていませんでした。液晶の輝度を調整すれば、疲れ目もぐっと楽になるはず…、と思っていたのですが、病院の上層部からは、「フィルタはまだか」とたびたび催促があり、なかば諦めていたところです。 それが、検討会議の中で、通常のディスプレイと、フィルタを貼ったディスプレイ、そして輝度を落としたディスプレイを並べて実演してみたところ、「これだったら、高いお金出してフィルタ買わなくても…」という意見が相次ぎ、一命を取りとめた?ところです。 どうも、ディスプレイを暗くする=見づらくなる、というイメージが先行していたようで、まさに百聞は一見にしかず、という、勇気を振り絞ってプレゼンして、ほんとに良かったです。 今では、「フィルタで固定的に調整してしまうより、病棟などでは、日中と夜間帯で周囲の明るさが変わるので、手元で調整できた方がいい」、なんて意見も。 それからは、「早く、輝度設定の操作方法を配布しろ」と煽られているところです。

プリンタの機種変更にこんなに時間がかかるとは

ここ1ヶ月ほど、プリンタの機種変更に取り組んでいます。プリンタを変えるのに「取り組む」って大げさに思われるかもしれませんが、私もこんなに大変な仕事になるとは思っていませんでした。 まずは、機種変更をすることになった経緯から。 電子カルテを導入したのがほぼ半年前なのですが、それまで使っていた看護支援システムのプリンタがもったいなかったので、そのまま流用することにしました。 カルテ稼働後、そう時間が経たないうちに、この選択が間違っていたことに気がつきます。 一つは、プリンタの耐久性を見誤ったことです。それまで、現役で使っていたとはいえ、看護支援業務だけなので、あまりプリンタの頻度は高くなかったのです。それが、いろいろな指示箋やワークシート、同意書などの書類も出すようになって、一気に頻度が高くなり、あちこちでプリンタトラブルが発生しました。 もう一つは、代替え機の準備です。電子カルテ導入時には、数台のストックを含めてプリンタを購入したので、トラブルが発生すると、同じIPアドレスを設定して、プリンタをすぐ交換してしまうのです。 それが、流用したプリンタについては、ちょうどの台数しかなく、職員が対応できないトラブルは、サービスの方が来るまで待つことになります。 そんな綱渡りの状態にを解決するため、カルテ導入時に入れたプリンタに統一することにしたのです。 事情を説明したら、すぐに決済がおりて購入することになりました。問題は、その入れ替え作業です。 当院で導入したカルテシステムは、プリントするPCにプリンタドライバを設定する必要があります。 例えば、A病棟に入院している患者様についての指示箋を発行するとします。 LANでつながっているのだから、どこからでもプリントできそうなものです。もちろんできるのですが、それには、指示箋を発行するPCにA病棟のプリンタドライバを設定しておく必要があるのです。 医局で先生がカルテチェックをしている時に必要を感じてオーダーすることはあると思いますが、その時、オーダーを受けて、サーバーやA病棟のPCがプリントするのではなく、あくまで、先生の手元のPCがプリントするのです。 ということは、この例ですと、「A病棟にプリントする可能性のあるPCすべて」にドライバをインストールする必要があるのです。 しかも、ア

液晶ディスプレイにフィルタを設置することになりました

電子カルテ導入から半年が経過し、いろいろと改善要求が出てくるものです。 その中に、「目が疲れるからフィルターを設置してほしい」という要望があがってきました。 たしかに、PCのディスプレイを見ている時間は、電子カルテの導入前とは比較にならないほど長くなっているので、意見はごもっともです。 ブラウン管のディスプレイを使っていた時代は、フィルターを設置するのを見かけましたが、最近はあまり…、と思っていたら、ちまたでは JINS PC なるものが、売れまくっているらしい…。 結局、院内で検討した結果、全てのディスプレイに、ブルーライトをカットするフィルターを設置することになりました。 現在は、市場調査をしているところですが、調べているうちにゾッとしてきました。 【貼る手間】 ブラウン管の時代は、ディスプレイに引っ掛けるタイプのものが多かったのですが、ネットで探してみると、「貼る」タイプのものばかりなのです。 おそらく、ブラウン管は湾曲しているため、シワになってしまうことから、事実上「貼る」ことはできなかったのでしょう。 スマホに保護フィルムを貼る時の緊張感を考えると、PCのディスプレイに貼ることがどんなに大変なことか想像できてしまいます(悪い意味で)。メーカーのウェブサイトを見ると、ご丁寧に、「液晶専用クリーナーやエアダスターを用意するように」なんて書いてあります。 ノートPCで15.6インチ、デスクトップPCでは24インチこれらがトータルで数百台。 システム部門の人員を総動員(というほどの人数でもないですが)しても、何日いや何週間かかることやら。 【コスト】 サイズにもよるのですが、1枚あたり7,000円~10,000円するのです。数百台用意するということは…。 今思えば、導入の時に貼り付けてしまえば、画面がきれいな状態で、しかも、現場ではなく落ち着いた環境で作業できたのだろうと考えます。 これから、電子カルテを導入する方は、ぜひご検討を。

PDFの全文検索機能がほしい、できればクラウドで

先日、モダンホスピタルショウに行った際に、たくさんのパンフレットをもらってきたのですが、これが意外にかさばるもので、困っています。 この記事を読んでくださっている方の中にも、パンフレットを詰め込んだ紙袋が、そのままデスクのかたわらに放置されている、という人はチラホラいらっしゃるのではないでしょうか。 さて、こういった紙の書類は、最近ではドキュメントスキャナーでガンガンPDF化して破棄するようにしています。 ちまたでは、PFUの ScanSnap シリーズが大人気ですが、私はCanonの DR-C125 を使っています。 ドキュメントスキャナの中では、かなり少数派だと思います。 もともと DR-150 を使い始めたのが、Canonのスキャナに入ったきっかけです。DR-150は当時としては画期的にコンパクトで、重宝しました。 それまで一般消費者に手の届くスキャナといえばフラットヘッド型で、置く場所もとるし、きっちり紙をセットしなければいけないなどの問題があったのですが、フィード型のスキャナの登場が、一気にデスク周りのペーパーレスを促進した記憶があります。 その後、ScanSnapの S1500 を使うことがありました。当時在籍していた医療機関で電子カルテに接続しようと思って買ったのですが、後でTWAINに対応していないということが判明、しばらく自分のデスクで使っていました。 しっかりと据え置いて使う分、DR-150より早いし、安定していました。 その後、今の病院でもやはり電子カルテに接続する目的でスキュアを購入することになったのですが、「TWAIN非対応」ということで、ScanSnapシリーズは早々に選択肢から外れました。 で、EPSONの ES-D350 と迷った結果、省スペースを優先してDR-C125になったわけです。 さて、書類があっという間にPDFになるのは良いのですが、これを整理する方法が問題です。 「場所を選ばず、全てのデータを全文検索したい」というのが理想なので、クラウドの文書管理システムがあればと思っています。 真っ先に思いつくのが、いつも使っているGoogleドライブなのですが、なぜか、PDFは全文検索の対象になっていないのです。 PDF作成の時にテキストを埋め込んでおくのですが、Googleドライブにアップす
最近、新しい仕事として、当院のWebサイトのリニューアルをプランニングしています。 当院は大規模な病院ではないので、広報室のようなものがありません。 Webサイトにかぎらず、掲示板や患者様向けの会報誌など、広報に関することは、「広報委員会」で運営しています。 医療機関のWebサイトは制作してみたものの、更新頻度が少ないとか、過去の情報が残っている、などよく見かけますが、どちらかというと当院もそのような感じです。 そこで、我々システム部門に指令が出まして、慣れない仕事ではありますが、新しいWebサイトの構築を日々模索しているところです。 さて、そんな中で、少し驚いたニュースがありました。 8割以上の人、スマートフォン専用サイトの必要性を感じていないことが判明 | 「マイナビウーマン」 現在、Webサイトの制作会社4件と「コンペ」の形で、打ち合わせを進めているのですが、どちらの会社も「今どき、スマホ用のサイトがないと…」とおっしゃるのです。 会社によって、「今やスマホサイトがメインと考えた方がいい」から「やはりPCサイトがメインですが、そのうち必要と思われるページをスマホ用に…」と、若干温度差はあるのですが、「スマホサイトは必須」という意見は共通しています。 そんなわけで、すっかり「リニューアルではスマホ用に一工夫しよう」と思っていたのですが、「8割以上の人が必要と感じていない」とは…。 私自身もスマホユーザーとして、スマホ専用サイトの便利を感じていたので、意外でした。 アンケートの対象が100名と少々少ない気がするのと、どのような設問だったのか気になるところですが。

疲れ目対策では、ディスプレイの輝度を下げるのが効果的

当院には、職員の健康を守るための委員会として「衛生委員会」というものが存在します。一定規模になると、どちらの医療機関でも同じような取り組みをされていると思います。 最近、その委員会から我々システム部門に「病院の全PCにフィルターを設置する」という要請が来ました。 電子カルテが稼働して半年以上経過するのですが、「目が疲れる」という声が上がり始めたようです。 ところで、もう20年くらい前、1990年代まではブラウン管のディスプレイにフィルターを引っ掛けているのをよく見たものです。当時私が在席していた病院では、主に東レのフィルターを使っていました。 液晶ディスプレイが主流になってからは、こういったフィルターはお目にかからなくなりましたが、最近は「ブルーライトメガネ」なんてものが流行っているようです。 当院でも、決行このブルーライトメガネ(かどうか、かけている本人に聞いたわけではありませんが、レンズが少し茶色いので、病院でグラサンをかける職員はいないはずなので、そういうことでしょう)をチラホラみかけるようになりました。 ブルーライトのことは実際のところよくわからいのですが、先日、「モダンホスピタルショウ」に言った時に、EIZOのブースで「液晶ディスプレイでもフィルターって必要なのでしょうか」と聞いてみました。 嫌な顔ひとつせず新設に答えてくれた担当者の回答は以下の通りでした。 適切な輝度にする 正しい姿勢で使用する。 ノングレア(つやなし)が望ましい と、こんなところです。 特に、輝度は私自身も意識していて、普段使用しているディスプレイは20%の輝度で使っています。 さて、院内のPCはというと、購入したばかりのディスプレイをそのまま払いだしているので、おそらく100%の輝度になっているはずです。 とくに、夜間の回診では暗がりの中で、まさに「煌々と」光り輝いているのを見かけます。アレは目に良くないだろうと、素人ながらに思うところです。 近く、衛生委員会と話して、まずは「液晶の輝度を下げる」ことから始めようと思います。 ところで、先述のEIZOのご担当の方が、その後私にメールで案内を送ってくれました。 非常にわかりやすくまとまっているサイトなので、リンクを貼っておきます。 EIZOモニターで

実習生の個人情報保護と漏洩対策

電子カルテが稼働してからというもの、これまであまり縁のなかった委員会にも呼ばれるようになりました。安全対策委員会や診療録管理委員会など、いろいろな委員会に呼ばれています。 そんな中で、個人情報保護推進委員会というのがあるのですが、文字通り、病院の個人情報保護について検討する会議体です。 毎年、委員会の仕事として、各部署がどのような個人情報を扱っているのかを調査する仕事があったりと、それなりに業務量です。 ところで、病院では職員以外の者がカルテにアクセスすることがあります。各部署が受け入れる、実習生がそうです。各専門学校や大学から実習生が来るわけですが、電子カルテにアクセスしないことには、情報収集もままならないのです。 そんなわけで、実習生にも職員と同様のIDを発行して、どの実習生がなにをした(見た)か、ログがとれるような仕組みにしています。 操作についてはシステムで監視できるのですが、知り得た情報を外で漏らさないよう、今後は、個人情報保護と機密漏洩について、誓約書を書いてから実習に入ってもらうことになりました。 というわけで、あまりなれない仕事ですが、いま誓約書のフォーマットを作っている最中です。

電子カルテの導入から半年、改善作業が終息する気配なし

前回の更新が6/7なので、まるまる1ヶ月が経過してしまいました。 電子カルテを2012年末が稼働し、それまでの導入プロジェクトは本当に仕事が山ほどあって…、それでも稼働すれば少しずつ楽になってくるのかと思っていたのですが、半年たった今、全く先が見えない感じです。 それをブログの更新が滞っている言い訳にしてはいけないのですが、少し分析してみました。 当院は、規模としてはそれほど大きいわけではありません。「中小病院」と言って良い規模だと思います。 大学病院や、私立病院でも地域の中核をなすような大病院とは、医師の数が決定的に違います。そこで、医師以外の職制が、なんとか少ない医師の数をカバーしようと、いろいろな取り組みをしているのです。 もちろん、医師でなければできないことはありますが、医師の仕事を最小限にできるよう、同じデータを他の職制でも確認しておくとか、最後の承認だけで済むようにできる限り周辺の入力作業を済ませておくとか、いろいろな工夫をしています。 すると、看護師や事務員が使う画面で、「アレが表示できないか」、「コレが入力できないか」となるわけです。 電子カルテメーカーさんが通常では用意していない機能を、なんとかするわけなので簡単ではありません。 そういった仕事が日々積み重なって、タスクリストがどんどん長くなっていくわけです。 2014年4月には、保険点数改定を控えているので、それまで万全の準備をしたかったのですが、負われるように仕事をして、あっという間に改定を迎えるのではないかと心配しています。

プリンタからのブロードキャストの件、続報

以前、「 プリンタから大量のブロードキャスト 」という記事を書きました。 電子カルテで導入した複数台導入したプリンタが、大量のブロードキャストを発信しており、ネットワークのログを解析する妨げになっている、という内容です。 この時、プリンタメーカーさんは「これが仕様」を主張しておられたのですが、その後の調査で、どーやらブロードキャストが止められる「らしい」ということがわかりました。 メーカーさんによると、サービスマンが使用する専用のモードで設定するそうで、我々ユーザーではできたいとのことでした。 メーカーさんに来院いただき、とりあえず数台、仮に誤動作してもいいようなプリンタから設定してもらいました。 ネットワークの施工会社さんにも同行いただき、結果を確認してみると…止まっていない。 もうお手上げ…と思っていたところで、ネットワーク会社の方から、新しいご指摘が。 「他のプリンタに反応しているのではないか…」 電子カルテの導入時期に大量導入したプリンタのメーカーが仮にA社だとして、ごく少数ですが、用途に応じた機種としてB社のプリンタを導入しています。 A社プリンタから一斉にブロードキャストが発信される直前に、B社プリンタが何らかの発信をしているのです。 私もログを見させてもらったのですが、確かにその通り。B社プリンタのMACアドレスの後に、A社プリンタのブロードキャストがズラリ。 謎は深まるばかりです。

旧システムのPCを廃棄する

2012年に電子カルテを導入し、半年が経過しようとしています。 いくつかの部門システムが、その機能を電子カルテに引き継ぎ、お役御免となりました。 レセプトシステム カルテ出庫システム 予約システム 看護支援システム 健診システム ME機器管理システム その他、電子カルテに引き継いだわけではありませんが、同時にリプレイスとなった部門システムも結構あります。 PACS(数十台のビューワー含む) 調剤システム 栄養計算システム 中には、まさしく「完全移行」したものもあれば、過去のデータを見る可能性があって「最低限のものを残して撤去」したものもあります。 じつは、これらの撤去したPCが、病院の倉庫の中に、文字通り「山」になっています。 最近、少し…、ほんの少しだけ余裕が出てきたので、これらを処分しようという話になりました。 これらのPCですが、やたらと捨てて良いわけではありません。 【廃棄処分】 専門の廃棄処分会社に委託しなければなりません。もちろん、お金がかかります。会社によって、費用にはばらつきがあるようで、当院では総務課が数社に見積もりをとってくれています。 安いからといって、マニフェストが提出できないような会社には任せられません。 【固定資産・リース契約】 やっかいなのがこれです。金額が10万円以上なら、固定資産として計上されているので、廃棄するとなれば、「廃却」処理をしなければなりません。 リースだと話はもっとややこしくなります。リース中の物件は勝手に処分できないし、再リース中であれば、今後再リースを契約しないように、やはり事務処理をして置かなければなりません。 で、これらをしっかり手続きしようとすると、分厚い固定資産台帳や、リース契約書のファイルと格闘することになります。 すぐに分かる書き方をしてくれていれば良いのですが、購入時に数年先の言葉で気が回らないのでしょう。「○○一式」とか、メーカーや型番が書いていなかったり、もう、何がなんだか…・ 今週は、倉庫と経理課を往復する日々です。

プリンタから大量のブロードキャスト

「 ネットワークの障害、続続報 」ということで、これまで何度か、当院のネットワークが不安定であることを書かせていただきました。 現在も、決定的な原因は特定できず、いろいろ調査を進めている次第です。 月に1、2回、ネットワークが瞬間的に途絶したり、遅くなったりするのですが、今のところ、致命的なトラブルにはなっていません。 当院の電子カルテでは、サーバーとクライアントPC通信するのは、データを読み書きする時だけで、常に通信しているわけではありません。なので、瞬間的な停止はよほどタイミングがあわない限り気づかないのです。 仮にタイミングが合っても瞬間的なものなので、おそらく現場では「ん!なんか遅…」くらいなのではないかと思われます。 ネットワークの停止にナーバスに反応する機器もあります。当院では自動精算機がその代表です。精算機はネットワークが使えない状態、つまり、「精算できない時」に現金が入ってしまうことを避けるため、ネットワークが途絶するとすぐに「使用不可」の状態になります。 いずれにしても、ネットワークの不安定は放っておいて良い問題ではありません。 さて、今わかっている問題の一つに、「プリンタから大量のブロードキャスト」という問題があります。 当院では、電子カルテの導入時に、A4モノクロレーザープリンタを大量に導入しました。このプリンタが、全てブロードキャストを大量に発しているというのです。 そもそも、トラフィックの観点から不要なブロードキャストはなるべく抑えたいものです。さらに、ネットワークの施工会社によると、この「プリンタからの大量のブロードキャスト」が、当院のネットワークで唯一ログが取れるL3スイッチのログファイルを埋め尽くしており、ネットワークトラブルの原因を分析しにくくしているというのです。 さっそくこの件で、プリンタのメーカーさんに対応をお願いしたいのですが、どうやら「これが仕様」ということらしいです。 現在、メーカーさんに対策をねっていただいていますので、メーカー名と品番を明かすことは避けますが、結果はまた記事に書きたいと思います。

電子カルテ導入しても、意外と難しい「待ち時間調査」

電子カルテの導入を準備している時期、「待ち時間調査」についてこんな話をしていました。 私「電子カルテになったら、受け付け、オーダー、実施、会計って、時間が記録されるんですよね」 メーカー「もちろん。あらゆる場面でタイムスタンプがあるので、集計次第でいかようにも」 私「今まで手作業で記録していたので、きっと現場が喜びます…」 電子カルテ導入から数ヶ月が経過し、いざ待ち時間調査のロジックを組み立てることになりました。 すると、意外と難しいことに気が付きます。 各現場で「実施入力」をするので、その前後を集計すればよいのですが、この「実施入力」をいつするのかが、部署や、医療行為の内容によって異なってきます。 実施の直前で入力していればいいのですが、医療行為が終わってから実施入力するなど、いろいろなのです。 例えば、診療材料を使う検査では、検査の進行具合によって使う量が異なることがあり、どうしても実施入力が後になってしまいます。 では、受付時間でカバーできるケースもあるのですが、たいていは部門受付の後、多少の待ち時間が発生するので、正確ではありません。 行為の「開始時間」を記録すれば正確なデータがとれるのですが、そのために現場の手続きが一手間増えてしまうのもいかがなものかと。 日々、データベースと格闘しておりますが、システム部門だけではどうにもならない問題も多く、苦戦しております。

電子カルテ導入後半年経過…、機能改善要求が止まらない

もうすぐ、電子カルテを導入してから6ヶ月が経過します。 我々システム部門は、大小様々な機能改善の要望に追われています。 システムの仕様に関わる大規模なことから、文書類のちょっとした文言の変更など、日々多くの要求が飛び込んできます。 中には、「なぜ最初からしていなかったのか」という話もあれば、ユーザーが上達してきたからこその提案もあります。 また、医療業の中では、新しい治療を採用したり、それにともないワークフローが今までとはまったく異なることも出てきます。今や電子カルテは病院運営の中枢にあり、新しい運用に合わせで電子カルテをカスタマイズしたり、逆に、どうしても機能が及ばない場合は電子カルテの仕様に合わせてワークフローを調整します。 そんなわけで、導入後半年経っても、全く落ち着きません。 カルテメーカーさんからも、「(導入後)1年程度は、バタバタするもの…」という話を聞いていたので、ある程度予測はしていたのですが、これほどまでとは。 病院からは「ある程度落ち着いてきた」と評価していただき、それはそれでありがたいのですが、一方で、「そろそろシステム部門の残業を減らしてくれないか」との指示を受けました。 たしかに、これまで本当にメンバー全員が毎日遅くまでやってきたので、毎月の勤怠届けがとんでもないことになっていたわけで、労務管理部門はさぞヒヤヒヤしていることでしょう。 仕事量は減ることなく、我々システム部門のキャパシティが縮小していけば、当然、仕事は溜まっていく一方です。 システム部門ではここのタスクリストを共有しているのですが、これが見事に増えていくばかり。 ソフトウェアのライセンス管理とか、ノートパソコンにキーボードカバーを付けたいとか、やりたいこと、いややらねばならないことはいくらでもあるのですが、なかなか手がつきません。 このブログをご覧の方で、今後電子カルテの導入を控えている方がいらっしゃたら、ぜひとも導入後の体制にも気を配っていただけるよう、お気をつけください。

PC購入の相場が急上昇

ここのところ、すっかりブログの更新が止まっていました。 新年度になったこともあり、新入職員へのオリエンテーションで、ITセキュリティの話をしたり、電子カルテの操作方法を、まさに電源の入れ方から説明したりしています。さらに、オリエンテーションで操作するPCの手配など、導入教育がこんなに手間がかかるとは思っていませんでした。 新年度になったといえば、もう一つ重要な仕事が、予算計上した案件の、実際の「購入」があります。各部署ともIT機器を整備するため昨年末から申請していいたのですが、それが、新年度となり「解禁」となったわけです。 我々システム部門でヒアリングや機種選定、もちろん価格交渉もするのですが、各部署が一気に「決まったんなら早くしてくれー」となるので、もう、目の回る忙しさです。 さて、そんな仕事をしていたら、ここ数ヶ月でPCの相場が急上昇していることに気が付きました。 「円高」とは聞いていましたが、こんなに影響が出ているとは。 最近私が考えているスペックは、i5でRAMは4MB、C/S環境で使用するのでHDDは少なくとも全然構いません。デスクトップでもノートでも、去年だったら、10万円でお釣り~、となっていたのがどうもそんな状況ではないようです。資産計上したくないこともあり、なんとか10万円以内に抑えたいのですが…。 今の相場に驚きながら同時に思うのは、「電子カルテをいいタイミングで導入した」ということです。 当院では、2012年12月に電子カルテを稼働させました。数百台のPCをまさに「底値」で買っていたのです。あれを今買っていたら、支払額で1,000万円くらい高くなっていたと思います。 たまたま、メーカーの営業さんと電話で話す機会があったので、その話をしたら 「そうなんですよ、あれって今思えば奇跡の金額ですよね!」 と。 なんだか、すごく得したような気がしている今日このごろです。

デジカメの無線LAN接続は、DHCP環境が前提らしい

以前に、「 デジタルカメラを無線で接続したい、ふたたび 」という記事を書きました。 SONYのDSC-HX30V というデジカメが、無線LANに対応しているということで、いろいろ試したが、結局ネットワーク内にDHCPの環境ないとダメということがわかった、という記事です。 SONYのサポートセンターの方がおっしゃるに、SONYのデジカメで無線LAN接続をうたっている機種は、すべて同じ仕組みとのこと。 SONY愛好者の私ですが、ここは他のメーカーでも仕方ないと考え、Canon、Nikon、富士フィルム、Panasonicと問い合わせたのですが、いずれもDHCP環境下でないと使えないとの回答。 なぜ各社とも揃えたように同じ仕様なのかわかりませんが、SONYだけが劣っているわけではなかったので少しホッとしたような…。それにしても、やはり一般消費者向けの製品を、業務で使用するには無理があるのでしょうか。 こうなると、以前にこのブログにコメントくださった 佐藤ハルト さんにもオススメいただいた、リコーの G700SE が最有力です。

PowerPoint2013の発表者ビューを称える

大げさなタイトルですが、本当に感激しています。 ここ数年のMicorosoftのどんなアップデートよりも、ユーザーにとってメリットをもたらすのではないかという気すらします。 先日、機会があってプレゼンをすることがありました。 自分がプレゼンをするときの悩みなのですが、どうもプレゼン自体をやり慣れていないせいか、緊張から来るのかわかりませんが、「次のスライドがわからなくなる」のです。 うまい人だと、ひとつのスライドのコメントが終わる頃に、次のスライドの前フリをしています。 「ここまではお分かりいただけたと思いますが、では、○○な視点でも分析してみましょう…」 なんて具合に、次のスライドを期待させるようなことを「フル」のです。 このことに気がついてからは、会場用とは別に自分用、つまり次のスライドを表示させるたに、2台のPCを持ち込むようになりました。 さて、いつもの様に自分のノートPC(Office2010)を会場に持ち込み、もう1台はちょっとしたきっかけがあって、Office2013を搭載したPCを手配しました。 先に会場用にOffice2013のPCでスライドショーを再生したら、なんと画面に、会場用に表示されているスライドとノート(演者用のメモ)と、そして次のスライドがバランスよく表示されるではありませんか。 しかも、開始してからの経過時間もリアルタイムに出ています。 なんと便利なことか。 あとで調べたのですが、どうやらこれはPowerPoint2013の 発表者ビュー という機能だそうです。 当日PC1台でプレゼンを行ったのは言うまでもありません。 また、私がワイドで持ち込んだのに対し、もう1人の演者がスクウェアで準備していたのですが、自動的にディスプレイ出力を調整してくれるので、演者後退の際にバタバタすることがありませんでした。 個人的には、この機能だけでもOfficeをバージョンアップする価値があると思いました。 Microsoftについては、いつもあまり良いイメージがないのですが、今回ばかりは心から拍手を送りたいと思います。

ネットワークの障害、続続報

「 ネットワークの障害、続報 」という記事の更に続報です。 予め書かせていただきますが、結局解決には至っていません。 毎度ながら、私はネットワークの知識がないので、この手の話になると全面的にネットワーク会社のお世話になっています。 この記事もテクニカルな部分は少ないので、ご了承ください。 さて、前回記事では、「残るは可能性はサーバーか?」ということで終わっていました。 ただ、サーバーを止めて調査するとなると、病院の基幹業務系が全て止まるので、そうそう簡単ではありません。 【日程調整】 結局、日曜の昼の1時間、ネットワークを停止することになりました。 「外来が停止する時間」ということは早くに決まったのですが、では、「夜間か日曜か」ということで、意見が真っ二つに別れました。 夜間派実施派の意見: 病棟の稼働率が低い。日曜日中は稼働率が高い。 日曜昼間実施派の意見: 夜間は職員の人数が少ないので、ネットワークが万が一「復旧しない」ということになったら、対応が困難。 システム会社、ネットワーク会社など、深夜に作業し、また翌朝から稼働立会いするのは、体力的に厳しい。 結局、「現場の稼働率が低い時間帯」ということも大事なのですが、復帰した時に思わぬトラブルが発生することを懸念し、人的に充実できる「日曜」を選択しました。 【対応ベンダー調整】 ベンダーの対応は結構モメました。特に電子カルテメーカーのサーバースタッフが遠方から来るので、「本当にサーバーに原因があるのなら良いが、不確定な情報で動くのは…」と渋られてしまいました。 ネットワーク会社は、「もうサーバーの系統しか残っていないのだから、サーバー担当が来なければたいした作業が進められない」とお怒りモード。 困り果てて、電子カルテメーカーのプロジェクトマネージャに相談したら、意外にも「必ず(サーバー担当者)を行かせますから、日程を教えて下さい」と。 そんな経緯で、各方面を調整するのに本当に苦労したのですが、なんとか調査実施に至りました。 しかし、サーバーの設定を確認するも特に矛盾点は発見できず、どうやら、ループや設定ミスなどの致命的な問題ではなく、うまく書けないのですが、基本的なところから見なおそう、という話になりました。 モヤモヤした日々が続きます

デジタルカメラを無線で接続したい、ふたたび

デジタルカメラの画像をいかにして電子カルテに取り込むか、というこテーマでこれまで何回か記事を投稿して来ました。 デジタルカメラに限らず、記憶媒体をUSB接続したくないので、なんとか無線でできないかと考えてたのですが、うまい方法が見つからず、結局IT資産管理システムでセキュリティを確保してUSB接続する、ということで運用を開始しました。 はじめてみたものの、セキュリティに関しては、IT資産管理システム”サマサマ”で、良い感じできているのですが、ここに来て問題になっているのが、看護師の”操作負担”です。 当院の電子カルテでは、まずデジカメからサーバーの共有フォルダにコピーし、電子カルテから、そのフォルダを開き、画像を貼り付けます。 デジカメ→サーバー サーバー→電子カルテ と、2段階で操作することになり、あまり使い勝手のよいものではないのです。 で、「1.デジカメ→サーバー」のところだけでも、簡単にできないかと、またもや無線LANで接続することを模索し始めました。 【RICOH G700SE】 単なるデジタルカメラということではなく、リコーが提供する「ソリューション」と言ったほうがいいでしょう。 G700SE はもともと工事現場で使うことを目的に開発しており、タフな造りになっています。無線LANやBluetoothを内蔵しており、「USB接続したくない」というニーズにもピッタリ。 このカメラのもう一つの大きなポイントは、バーコードを認識できることです。入院であれば、患者様のリストバンド、外来であれば受付票や診察券などを使って、バーコードを読み込むことができるので、IDを入力する手間がありません。そのIDをファイル名にして保存できるので、普通のデジカメにありがちな、ローマ字+通し番号のように、わからなくなることがありません。 問題は価格です。具体的な金額は伏せますが、今時のコンデジが2~3台可得るような金額です。もちろん、リコーから万全のサポートを受けられるということも含めての金額でしょうが、これを院内で通すのは…。 【SONY DSC-HX30V】 この、 DSC-HX30V は、実際に購入して試してみたのですが、結果的にNGでした。 リコーの製品が企業向けだとすると、こちらは完全に一般向け。少し

ネットワークの障害、続報

「 ネットワークに障害が発生しています 」というエントリで、恥ずかしながら、ネットワークトラブルが起きたことを報告しました。今回はその続きです。 どこかで大量のブロードキャストが発生しており、いわゆる「ループ」の可能性もあるとのことで、早く原因を特定したいのですが、当院ではインテリジェントタイプのネットワーク機器が、大元のL3スイッチのみなので、どうも末端のことがわかりません。 で、「L3スイッチから、幹線として各病棟に散らばっているLANケーブルを1本1本抜いていって、ネットワークが正常になるか」という、大胆というか、原始的というか、そういった調査をすることになりました。 困ったのは、「いつやるか」です…。「今でしょ!」と言いたいところですが、話はそんなに簡単ではありません。 LANケーブルを抜いてL3のスイッチの反応を確かめるのに、長く見ても20分程度。この間、抜いたケーブルの先の現場では、当然電子カルテが機能しません。これを現場に打診すると、案の定「それは困る!」と。つい数カ月前に導入したばかりのシステムでも、いまや20分の停止が許されない状況。システムを維持することの重大さと責任を感じます。 では、「夜中に…」という発想になるのですが、これもそう簡単ではありません。夜間は各ベンダーさんとやりとりしにくく、現場の方も最低限の人員しか配置していないので、もしなにかあったときに対応に不安が残ります。 ネットワークが停止している時間よりも、ネットワークが復旧した時に「すべての機能が元通りになるか」のほうが怖いものです。 結局、日中で、午前と午後の外来の間を縫って、1系統ずつLANケーブルを抜いてみることになりました。ここまで、各現場の調整で2週間…。 結果は…、何も出ましでした! つまり、不安定な状態は相変わらずということです。 1本抜いてL3スイッチの挙動を確かめ、「う~ん、変化なし、次!」という具合に進み、サーバーに繋がるケーブルを除き、すべてを試してみたのですが、変化が現れませんでした。 サーバーのケーブルを抜くということは、全てのネットワークの停止を意味するので、これはまた機会を改めるしかないと判断し、今回の作業はこれで終了しました。 調査後、あらためてネットワークの施工会社さんと打ち合わせ、残る可能性2つを確認しました

会社のPCをネット通販で買う

先日、事務長と相談し、今後、バックヤードで使用するPCを購入する時は、メーカーや取引先にこだわらず、その時時でコストパフォーマンスの高いものを購入することに決めました。 当院では、かなり前から、PCを購入するといえば、 いつもの取引先から、 企業向けモデルで、 最低限のスペックのもの を購入することになっていました。今後は、それを、 量販店やネット通販を含めて検討 個人ユース向けも含め、 そこそこのスペックのもの というように、切り替えようというのです。 企業向けモデルでは、モデルサイクルが長く、長期に渡って同じスペックで購入できたり、保守用の部品が長期間供給可能であったりと、保守の点ではメリットが少なくありません。 一方で、どうしても割高になってしまいます。となると、いくら「同じスペックで揃えられる」としても、すでに見劣りするようなスペックのものと高い金額で買うことになり、私が貧乏症なのか、あたしい物好きなのか、どうもストレスになるのです。 ある程度、メーカーやスペックが異なったしても、そのギャップを吸収するのが、我々システム部門なのではないか、と思うわけです。 それから、スペックについてはある程度余裕のあるものを選択することにしました。今なら、CPUはi5。これまでは、「その時購入できる最も安い機種」ということで、おのずとスペックも何世代か前のものだったりしました。 「PCがヘンだからみてくれ~」と言われて駆けつけると、「よくこんなの今まで使ってましたね」という骨董品に出くわすことがよくあります。 会社の経理は、いや会計事務所は、ネットの通販なんてあまりいい顔しなそうですが、たぶん1台あたりの単価はぐっと安くなると思うので、これで、古いPCを買い換えやすくなるのではないかと期待しています。

ネットワークに障害が発生しています

現在、電子カルテのネットワークでトラブルが発生しています。「しています…」とは、つまり現在進行形です。 完全にダウンしているわけではないので日常は特に問題ないのですが、どうやら瞬間的に通信が途絶しているらしいのです。 ことの始まりは分院からの通報でした。「なんか、すごく遅いんですけど」と連絡を受けたのですが、なにしろ離れているので「現場に直行」というわけにもいかず、10分程度やり取りしているうちに、「なんか、元に戻った」と。 その後、いくつかの部門システムトラブルが発生して、各ベンダーさんに問い合わせて調べてもらっているうちに、「どうやら瞬間的にネットワークが停止している可能性がある」と。 おもしろい(と言ってはなんですが)、電子カルテやPACSでは問題は発生していません。というのは、これらのシステムでは、サーバーからデータを読み出したり、書き込んだりしている時”だけ”ネットワークにアクセスしているので、瞬間的にネットワークが切れただけでは、影響がないのです。 むしろ他のシステムのほうが、はっきり影響が出ます。例えば、自動精算機は、ネットワークの遮断を感知すると自動的に休止モードに入ります。自動精算機はそれ単体では機能せず、ネットワークでサーバーに繋がって初めて「精算」ができます。ネットワークが途切れて機能しないのに、お金を入れてしまうことを避けるために、即時に休止モードにするのです。 さっそく、ネットワークの施工会社に来ていただき、色々と調べてもらったのですが、今のところ、はっきりとした原因がつかめていません。 インテリジェントタイプのハブが中枢のL3スイッチ1機(スタック)のみで、そのL3スイッチに内蔵しているメモリのログを開けてみたところ、単純なエラーメッセージで埋め尽くされており、核心にせまるような情報がすでに消えていたのです。 ネットワーク会社のエンジニアによると、ブロードキャスト(ネットワーク全体にデータを送信すること。通信する相手が特定できないときに送信されるもの…らしいです、詳しくはそのスジのサイトでお調べください)が大量に発生しているそうです。 ネットワークに何らかの矛盾が発生している可能性があるとのことですが、前述のとおり、ログが役に立たないので、解決には「LANケーブルを引っこ抜いて、状態が変わるか」という、原始的な方

Windows8のインストールで苦戦

ここ数日、Windows8をめぐって、仕事もプライベートもPCが大変なことになっています。 「今なら特別価格、1月31日まで」ということを知って、慌ててWindows8を申し込みました。 私はSONYファンなので、職場も自宅もVAIOを使っています。買った時期にもよるのだと思いますが、自宅のPCは3,300円で、職場のPCは1,200円でそれぞれアップデートできるとのことでしたので、職場のPCも自腹で申し込んでみました。 インストールは簡単で、プロダクトキーを控えておけば、あとはダウンロードでなんなく進みます。 便利な時代になったものだと考えていると、あれよあれよという間にWindows8が起動しました。 じつは、自分のPCの前に、1台病院で購入しており、そのときはかなり戸惑った印象があったのですが、ネットや雑誌で情報仕入れたからなのか、実際に自分で使用してみたらあまり違和感はありませんでした。 ところが、しばらく使っていると、問題に気がつきました。 VAIOは、SONY独自の映像や音楽に関するプリインストールソフトがひとつの特徴になっているのですが、それらがほとんど動かないのです。 自宅では、「VAIO TV with nasne」が動かなくなり、部屋でテレビが見られなくなりました。 職場の方は、VAIOのZシリーズで、外付けのPower Media Dockが、ほとんど使えなくなりました。 Zシリーズは、事務所ではPower Media Dockを接続して強力なデスクトップに、会議室や現場では0スピンドルの軽量ノートとして使えることが、最大のウリだったのですが、これが使えないとは、まさに致命的。 ネットで色々調べたら何やら嫌な予感が…、思い切ってカスタマーセンターに電話したら、VAIO専用のアップデートプログラムに従いWindows8にアップデートしないと、SONY独自の機能が使えなくなるのだとか。 ろくに互換性などの情報を調べもせずに、テキトーにやってみたらこの結果です。 結局、一度工場出荷状態のWindows7に戻して、万全を期してWindows8にアップデートするしかなさそうです。 なお、Power Media Dockはしかるべき手順で行ったとしても、単なるDVDドライ

スマートフォンを持ち歩きたい

医療機関で職員間の連絡といえば「PHS」です。 携帯電話が出回り始めた頃、「携帯電話は電波が強く、医療機器に影響する」ということで、急速にPHSが広まりました。インフラ整備もPHSの方がしやすいのでしょう。 多分に漏れず、当院でもPHSが普及しているのですが、プライベートでスマートフォンを使用すると、どうしても通話機能オンリーのPHSに不満を感じてしまいます。 何が不満かというと、 グループウェアなどが閲覧できない。 電話帳が一元管理できない。 カメラがついていない。 と、他にもいろいろありますが、大きい所ではこんなところです。 【グループウェアなどが閲覧できない】 当院では、グループウェア(かなり古いのですが)で、院内の情報を共有しています。使い方は、掲示板機能にとどまり、カレンダーやメールを有効に活用できていません。そんなグループウェアでも、手元で見られるのとそうでないのでは使い勝手がかなり変わります。もしかしたら、「使いたいときに使えない」ことが、グループウェアの利用が浸透しない原因の一つなのかもしれません。 【電話帳が一元管理できない】 グループウェアの話とほぼいっしょなのですが、今使っているPHSは電話帳を更新する機能がありません。職員の出入りはもちろん、部署の改編など、内線番号が変更される機会は少なくないのですが、一斉配信できないので、たまに「◯◯の内線電話が登録されない」なんてクレームを受けることも。 【カメラがついていない】 最も大きな問題がこれです。 我々システム部門の仕事の半分は、トラブルシューティングや操作説明の仕事です。他のスタッフが対応した案件について情報共有するとき、写真が1枚あるのとないのでは、伝わり方が全く違います。 病院という建物は、広く、普段入れないところが多く、意外と「あそこの…」と言っても、話す方と聞く方で、取り違えたりします。 「◯棟◯階のステーションのハブの位置が、◯◯で引っ掛けやすいから、◯◯に移動する」なんて話をするときに、1.場所の特定、2.なぜ引っ掛けやすいのか、3.移動先の特定と、写真があれば説明が簡単です。 そんなわけで、なるべくデジタルカメラを持ち歩くよう心がけているのですが、イザというときになかったりします。 なので、普段使用しているPHSに

IT資産管理システムを導入しました

電子カルテの導入を進める中で、いかにしてデジタルカメラの画像を取り込むか、ということで、以前こんな記事( デジカメの画像を電子カルテに取り込むには-デバイス管理 )をアップしました。 デジタルカメラを電子カルテPCに接続するにあたり、「セキュリティをどのように保つか」という内容でした。 クライアントPCは、ウィルスの混入や、情報漏えい対策の理由で、基本的にUSBデバイスを接続できないようにしています。一方、いまやデジタルカメラは診療現場には必需品となっており、まったく繋がない、というわけには行きません。そこで、単純にUSBデバイスを開放すると、デジタルカメラ以外のリムーバブルメディアを接続してしまう可能性が出てきます。解決策として、一つは、端末管理ソフトでコントロールするアプローチと、もう一つがは、無線LANを搭載したデジカメを使用することにより、そもそも「USBを介さない」というアプローチです。 いろいろ検討した結果、当院では端末管理ソフト(以降:IT資産管理システムと呼びます)を導入することにしました。 IT資産管理システムでは、クライアントPCのUSBデバイスの有効/無効はもちろん、接続するデバイスの種類(USBメモリ、ドライブ、スキャナなど)によって接続を認めるかどうか設定できます。 さらに、デバイスのシリアルナンバーでもコントロールが可能です。つまり、使用する病棟(PC)ごとに、接続して良いカメラが指定できるということです。 その他、IT資産管理システムの本文である、ログをとったり、OfficeソフトのIDや、セキュリティソフトの定義ファイルのバージョン情報の収集、リモートデスクトップなど、いろいろなことができます。 電子カルテ導入直前の端末配布では、IPアドレスの管理に重宝しました。導入直前はかなり混乱しており、このシステムがなかったらと思うと、ゾッとします。 仕組みは、クライアントPCに常駐アプリケーションを仕込み、それがサーバーと情報交換するというものです。 この「IT資産管理システム」、結構な金額なので、導入の打診した時、「贅沢なシステム」なのではないかと、少し気が引けましたが、今となっては本当に導入してよかったと思っています。 今回、基幹業務系のPCで導入しましたが、いずれバックヤード系のPCでもぜひ使いたいと

タスク管理を検討しています

我がシステム部門は、人員配置を含め、大きく体勢が変わりました。 上司が定年退職し、病院採用の職員としては、同僚と私の2名が残りました。そこに、派遣会社から新たに2名が加わり、上司の退職前から考えると+1名、私が着任してから1年経っていないので、それから考えると+2名ということになります。 「電子カルテ」という基幹システムが、病院の稼働に欠かせないシステムになったことに対する、病院の配慮だと思います。 さて、たかだか4人とはいえ、チームとしてうまく機能させるのは、簡単なことではありません。 スケジュールやノウハウの共有など、やらなければいけないことはたくさんあります。 システム部門だけに、ITを駆使してチームを機能させたいのですが、今後はチームの運営についても、このブログで報告して行きたいと思います。 さっそくですが、チームで情報共有をする上で、最も困っているのが「タスク管理」です。 じつは、我がシステム部門では、Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブの3つをかなり使い込んでいます。 病院で用意したグループウェアが一応あるのですが、2004年の導入ですでに10年近く経過しており、今時のシステムに比べてしまうと、一段も二弾も見劣りします。そんなわけで、非公式ではありますが、部署内だけでもGoogleのサービスを活用しているのです。 これら3つのGoogleのサービスは、私自身長年にわたって使用しており、その良さを十分理解していました。部署内で「使ってみましょう」と提案したところ、あっさりと受け入れられ、今や情報共有に欠かせないツールとなっています。 問題は、「タスク管理」です。Googleには、Gmailに連動した「ToDoリスト」という機能があるのですが、これが使い勝手がよくありません。 良い点は、 シンプルであること GmailやGoogleカレンダーと連動していること くらいで、タスク管理の機能としては、今時のサービスと比べると、とても淡白な感じです。言葉を選ばずに言えば「とりあえず、形だけでも作ってみました」というように見えています。 一口にシステム部門といってもいろいろなスタイルがあると思いますが、私の所属している部署では、各スタッフがいろいろな企画仕事を抱えて、優先順位を考えながら

古いPCのリユースは割に合わない?

昨年の電子カルテの導入で、それまで部門システムとして使っていたPCが大量に余りました。 各部門とも潤沢にスペースがあるわけではないので、次から次へと回収し、今では倉庫が回収してきたPCでごった返しています。 さて、回収してきたPCはキレイにして、基幹業務とは関係ないところで使用すれば、現場の職員に喜ばれるのでは、と考えていたのですが、すこしアマかったようです。 【スペックがきびしい】 まずは、ハードウェアの問題です。回収してきたPCは平均で5年程度使用しているのですが、PCの世界で5年といえば結構な年数です。それに、購入した当時、市場に出回っている中で、むしろ「ローエンド」に近いスペックです。Celeronとか、Athlonとか、自分がこれを使えと言われたら唸ってしまうようなスペック。 単一の機能しか使用しない、業務系のシステムだからこそ現役で何の問題もなかったのでしょう。かえって、Officeソフトを使用するほうが、要求するスペックが高くなるかもしれません。 【ソフトウェアにお金をかけるか】 問題は、そのOfficeソフトです。一般的に「PCで仕事をする」といえば、かなりの確立でそれは、「MicrosoftOfficeを使う」ということではないでしょうか。業務系のシステムで使用していたPCは、その必要がないのでOfficeソフトが入っていません。これは、かなりの誤算でした。 そして、いざOfficeのパッケージ版の価格を調べてみると、 価格.com で調べると、最も使うであろう、2010 Home&Businessesで25,000円以上します。 この金額を支払って、上に書いたスペックのPCを延命して、何年維持できるのか考えてします。 日頃、身の回りで使用するPCやスマートフォン、数々のWebサービスなど、日々進化していくことにワクワクするものです。 一方で、資産管理の視点で考えると、陳腐化のスピードがあまりに早く、「ちょっと待って…」という気持ちになります。 こういうところで、いかに無駄な買い物をせずに、会社のお金を有効に使えるかも、システム部門の力量なのだと思います。