電子カルテのユーザー会の参加率
これを書いてしまうと、当院がどこの会社の電子カルテを使用しているかわかってしますのですが、先週末、電子カルテのユーザー会に参加してきました。 じつは、今回の演題では私自身も「発表者」として参加したのですが、その話はまた今度。 今日書きたいのは、ユーザー会の参加率のこと。 会の途中で発表された参加施設数は200施設くらいだったと記憶しています。 全国で500施設あまりの導入実績があるとのことなので、単純計算で参加施設は半分以下だったということです。 どこのベンダーのユーザー会でも、こんなものなんですかね? 貴重な情報収集の場として 私自身は、ユーザー会はたいへん貴重な情報元なので、毎年欠かさず参加しています。 ベンダーさんの情報発信が今ひとつなので、ユーザー会で他院さんの取り組みを見て、はじめて「そんな機能あるの?」と気づかされることが少なくないのです。 ザックリ言うと、ユーザー会に行かないと「損する」気がしているのです。 でも遠い 一方で、当院からは日帰りで行ける距離ではなく、参加するにはそれなりの覚悟が必要です。 出張扱いにしてもらっているので、病院としては交通費・宿泊費を負担しなければなりません。 個人的にも、移動にはかなり体力を削られますし、時間をとられます。 そう考えると、参加されない病院さんのご判断もわからないわけではありません。 後日、プレゼン資料はベンダーさんのサイトで共有されるので、それで十分という考えもアリだと思います。 忙しい病院こそ参加した方が良い そういう「合理的」な判断の不参加なら良いのですが、「そんなヒマがあったら、目の前の仕事を片付けたい(片付けなさい)」が理由で参加されない病院さんがいらっしゃったら、それは残念なことです。 冒頭にユーザー会で私自身が演題発表したことを書きました。 そこで呼びかけたかったことの一つが、ITは「コスト」ではなく、病院運営を効率的に運営するために積極的に利活用してほしい、というものでした。 IT化に限らず、業務改善は常に必要なことだと思っています。 「忙しくて、業務改善に取り組む暇がない」という感覚は、すでに「悪循環」に入っているかもしれません。 もしそうだとしたら、そんな病院さんにこそ呼びかけたかったんですけどね。...