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Google Appsの「無料で試してみる」が、ハードル高い!

ここのところ、Google Appsにハマっています。 といっても、この場合のハマるは「夢中になる」という意味ではなく、「悪い状態から抜け出せなくなる」という意味のほうです。 グループウェアのリプレイスをずっと考えていたのですが、なかなか手が付けられなかったのですが、ちょっとしたきっかけがあって、検討を始めることにしました。 じつは、「院内の講演会などを動画で配信したい」という申し出があったのです。医療機関でお勤めの方ならご存知かと思いますが、安全対策や医療機器の取り扱いに関する講習は、それが徹底されているか、監査の対象になっています。各部署や委員会で講演を企画するのですが、当然、現場は24時間稼働しているので、すべての職員が参加できません。当院では、参加できなかった職員をフォローするために、ビデオを録画し、それをDVDにして各部署にまわしています。そこで出てきたのが、「いっそ動画配信してはどうか」という意見です。 さて、これを達成するため、なにか良いインフラがないかと相談を受けたのですが、それならば、良い機会だから、以前より気になっていたGoogle Appsを検討してみようかと思ったのです。 Google Appsだったら、「Googleビデオ」という機能を活用して、動画配信が手軽に行えるようです。 ということで、さっそくGoogle Appsのサイトから、「(30日間の)無料使用開始」をクリック。案内にそって入力するも、ドメインの認証がどうしてもうまくできない。 病院で普段使用しているドメインで試してみようとしたら、そのドメインの所有者が本当に当院であるのかを確認するためのプロセスが(私が知識がないばかりに)とにかくややこしく、ドメインの管理会社やら、メールサーバーの管理会社、もちろん、Googleにも電話しまくりです。 結局あきらめて、「どうせテストだから、少しお金を払って一時的に新しいドメインを」と思い、Google Appsのサイトで申し込んたのですが、なんの反応もなく…、申し込まれているのやら、いないのやら…。 やっぱり、Google Appsはネットワークに詳しい人がいないと難しいのかな…。 なんとも情けない、システム管理者であります。

初めて聞いた、「PDFは複数ファイルをキーワード検索できない」

前回の「 初めて聞いた、Ctrl+Alt+↓ディスプレイが逆さまに 」に続き、初めて聞いたシリーズ第2弾です。 ScanSnap に代表される、パーソナルのドキュメントスキャナが普及し(私はCanonの ImageFORMULA DR-125C ですが)、デスク周りのペーパーレス化が一気に進んだ感があるのですが、紙をデジタル化するときに最もポピュラーなファイル形式といえば、「PDF」ではないでしょうか。 じつは、このPDF、複数のファイルをキーワードで検索することができないというのです。ひとつのPDFの中を検索することはもちろん可能です。ここで取り上げるのは、複数のファイルに「◯◯」というキーワードが含まれるもの、という検索の仕方です。 先日、富士ゼロックスの方と話していた時に初めて知りました。それは、Adobe社の方針としてそのような「仕様」になっているとのことです。 コレって常識…?、知らぬは私だけ? このブログでも「 PDFの全文検索機能がほしい、できればクラウドで 」という記事で、PDFのキーワード検索機能を訴えたのですが、そのときは、Googleドライブの機能が至らないのだと思っていました。 それが、まさかPDFの仕様であるとは…。 そもそも、なぜPDFでキーワード検索ができると思っていたのかというと、それは Evernote でできているからです。Evernoteの便利さは誰もが知っている通りですが、個人的にはPDFもキーワード検索の対象になっているのが気に入っています。 富士ゼロックスさんによると、EvernoteはPDFを取り込み祭に、テキストを抽出して別に管理しているのですと。引き換えに、ファイル容量が少々かさむのだということですが、そんなの検索機能に比べれば全然問題ありません。 Windowsの検索機能ではいける気がしたのですが…、やはりできませんでした。 ファイル名は検索対象になりますが、内容についてはひっかからない。 なんでこんなに焦っているかというと、じつは、院内の文書管理を、「PDFにしておけばいずれキーワード検索ができるようになるから」という理由で、それまでJPEGでスキャナ取込していた文書も、無理を言ってPDF化するように現場の運用を変更してしまったのです。 はい、私はウソをついてしまいました

初めて聞いた、「Ctrl+Alt+↓でディスプレイ(の表示)が逆さまに」

朝から混雑しているであろう時間に、外来診察室から「画面(の表示)が逆さまになったので見にきてくれ!」と。  デュアルモニタを構築している環境では、まれにメインのディスプレイの電源が入っていない時にPCの電源をいれると、認識せずにおかしな表示になったりしますが、今回はデスクトップでも「液晶ディスプレイ一体型」。 「逆さま…って、いくらなんでも…」と見に行ったら、本当に逆さまに表示しています。 いい歳して、思わず「え~!」と口走ってしまいました。  「いつからかこうなっているんでうか?」→「さっき」  「なにかの操作でこうなったのですが?」→「しばらく使っていて目を離したら」  なんとか再起動を繰り返したり、画面のプロパティをいじっているうちに元に戻ったのですが、なんというか、「狐につままれた」という感じで悶々としておりました。  すると、夕方にこの報告を閲覧したウチの部署のスタッフが、「Ctrl+Alt+↓ではないですか?」と。 なんだそれ…と、試してみる、たしかに表示が真っ逆さまに。  グラフィックカードの使用なのかどうかわかりませんが、こんなの初めて聞きました。

書評:トヨタの片づけ、思わぬ気づきがありました

システム管理者なんて仕事をしていると、机が資料で埋もれている…なんて人は多いのではないでしょうか。 当院に出入りしているIT関係や、オフィス機器の会社の方に聞くと、「今どき会社がセキュリティにうるさくて、机の上に物を出して帰れない」なんて話も聞きますが、このブログを読んでくださっている方はいかがでしょうか。 自分で言うのもなんですが、私は比較的整理できていいる方だと自負しています。20年前に、野口悠紀雄先生の「超整理法」を読んでから、ずっと実践していて、私の仕事のスタイルの一部になっています。最近はITの進化により、スキャナとフリーワード検索を組み合わせ、より検索機能が強化されたと思っています。 問題は、私の部下です。私の部署は他に3人の独身男がいて、なんともむさ苦しいメンバー(私含む)なのですが、私以外の3人がともに片づけベタときています。 何度か言っているのですが全く効果がなく、モノを整理することの具体的なメリットと、それを怠った場合のデメリットを実感することがないのではないかと分析しています。 それならば、整理整頓のルールを私が決めて、「ルールに従ってくれ」ということに決めたのです。 どうせやるならと思い、すこし整理歩法について勉強しようと思い、何冊か本を買い込んだのですが、その中で、この「トヨタの片づけ」は、目的とは違った発見がありました。 書は、まさしく「整理を極める」というか、そこまで徹底してやるか、というトヨタの考え方が紹介されています。 具体的な書類を取り上げて事例紹介してくれるともっとわかりやすいかな~、とも思いましたが、純粋なものづくりの現場の話と、我々職場は少し違うから仕方ないのかもしれません。 さて、私が強く印象に残っているのは、 線を1本、引きなさい…p.156 という クダリです。 ここで「線を引く」というのはきっかけづくりのことです。「これを整理しなさい」と命じた時に、「何から手を付ければよいのかわからない」という状況になることがあるそうです。そこで、指導者の方が、まず1本の線を引いて「仮の基準」をつくれば、行動に移しやすくなり、正常・異常がわかるようになり、気づきやすくなるのだそうです。 「スリッパを整理しましょう」と張り紙をするより、床に線を引く事のほうが効果的という事例が紹介されていました