投稿

7月, 2013の投稿を表示しています

疲れ目対策では、ディスプレイの輝度を下げるのが効果的

当院には、職員の健康を守るための委員会として「衛生委員会」というものが存在します。一定規模になると、どちらの医療機関でも同じような取り組みをされていると思います。 最近、その委員会から我々システム部門に「病院の全PCにフィルターを設置する」という要請が来ました。 電子カルテが稼働して半年以上経過するのですが、「目が疲れる」という声が上がり始めたようです。 ところで、もう20年くらい前、1990年代まではブラウン管のディスプレイにフィルターを引っ掛けているのをよく見たものです。当時私が在席していた病院では、主に東レのフィルターを使っていました。 液晶ディスプレイが主流になってからは、こういったフィルターはお目にかからなくなりましたが、最近は「ブルーライトメガネ」なんてものが流行っているようです。 当院でも、決行このブルーライトメガネ(かどうか、かけている本人に聞いたわけではありませんが、レンズが少し茶色いので、病院でグラサンをかける職員はいないはずなので、そういうことでしょう)をチラホラみかけるようになりました。 ブルーライトのことは実際のところよくわからいのですが、先日、「モダンホスピタルショウ」に言った時に、EIZOのブースで「液晶ディスプレイでもフィルターって必要なのでしょうか」と聞いてみました。 嫌な顔ひとつせず新設に答えてくれた担当者の回答は以下の通りでした。 適切な輝度にする 正しい姿勢で使用する。 ノングレア(つやなし)が望ましい と、こんなところです。 特に、輝度は私自身も意識していて、普段使用しているディスプレイは20%の輝度で使っています。 さて、院内のPCはというと、購入したばかりのディスプレイをそのまま払いだしているので、おそらく100%の輝度になっているはずです。 とくに、夜間の回診では暗がりの中で、まさに「煌々と」光り輝いているのを見かけます。アレは目に良くないだろうと、素人ながらに思うところです。 近く、衛生委員会と話して、まずは「液晶の輝度を下げる」ことから始めようと思います。 ところで、先述のEIZOのご担当の方が、その後私にメールで案内を送ってくれました。 非常にわかりやすくまとまっているサイトなので、リンクを貼っておきます。 EIZOモニターで

実習生の個人情報保護と漏洩対策

電子カルテが稼働してからというもの、これまであまり縁のなかった委員会にも呼ばれるようになりました。安全対策委員会や診療録管理委員会など、いろいろな委員会に呼ばれています。 そんな中で、個人情報保護推進委員会というのがあるのですが、文字通り、病院の個人情報保護について検討する会議体です。 毎年、委員会の仕事として、各部署がどのような個人情報を扱っているのかを調査する仕事があったりと、それなりに業務量です。 ところで、病院では職員以外の者がカルテにアクセスすることがあります。各部署が受け入れる、実習生がそうです。各専門学校や大学から実習生が来るわけですが、電子カルテにアクセスしないことには、情報収集もままならないのです。 そんなわけで、実習生にも職員と同様のIDを発行して、どの実習生がなにをした(見た)か、ログがとれるような仕組みにしています。 操作についてはシステムで監視できるのですが、知り得た情報を外で漏らさないよう、今後は、個人情報保護と機密漏洩について、誓約書を書いてから実習に入ってもらうことになりました。 というわけで、あまりなれない仕事ですが、いま誓約書のフォーマットを作っている最中です。

電子カルテの導入から半年、改善作業が終息する気配なし

前回の更新が6/7なので、まるまる1ヶ月が経過してしまいました。 電子カルテを2012年末が稼働し、それまでの導入プロジェクトは本当に仕事が山ほどあって…、それでも稼働すれば少しずつ楽になってくるのかと思っていたのですが、半年たった今、全く先が見えない感じです。 それをブログの更新が滞っている言い訳にしてはいけないのですが、少し分析してみました。 当院は、規模としてはそれほど大きいわけではありません。「中小病院」と言って良い規模だと思います。 大学病院や、私立病院でも地域の中核をなすような大病院とは、医師の数が決定的に違います。そこで、医師以外の職制が、なんとか少ない医師の数をカバーしようと、いろいろな取り組みをしているのです。 もちろん、医師でなければできないことはありますが、医師の仕事を最小限にできるよう、同じデータを他の職制でも確認しておくとか、最後の承認だけで済むようにできる限り周辺の入力作業を済ませておくとか、いろいろな工夫をしています。 すると、看護師や事務員が使う画面で、「アレが表示できないか」、「コレが入力できないか」となるわけです。 電子カルテメーカーさんが通常では用意していない機能を、なんとかするわけなので簡単ではありません。 そういった仕事が日々積み重なって、タスクリストがどんどん長くなっていくわけです。 2014年4月には、保険点数改定を控えているので、それまで万全の準備をしたかったのですが、負われるように仕事をして、あっという間に改定を迎えるのではないかと心配しています。