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11月, 2019の投稿を表示しています

「あいさつできない職員」と「あいさつ運動」

私の個人的な感覚ですが、当院は、職員同士がマメにあいさつする方だと思います。 7年前にこの病院に転職したときは、感心したものです。 しかし、ごくごく一部ですが、あいさつができない職員がいるのも事実です。 「対象との距離」や、「周辺に人がいるかいないか」などの状況にもよるかもしれませんが、面と向かってあいさつしているにもかかわらず、目も合わせず去って行く人が、確かにいます。 もう社会人なんだから…、と思うのですが、本当に困ったものです。 CS委員会の接遇改善活動として さて、当院では「あいさつを徹底しよう」というのが、CS委員会のライフワークになっています。 例年、一定の時期に「あいさつをしましょう」などのポスターを掲示したり、「あいさつ強化月間」などと銘打って、職員を啓蒙しています。 その気持ち、わからなくもないのですが、個人的には、どうかと思っています。 その理由はたった一つ、「カッコ悪い」から。 もう社会人なんだから(本記事2度目)…、私の職場に「あいさつをしましょう」のポスターが貼ってあったとして、お客さんが来てそれを見たら、どう思うでしょうか。 直接介入あり? 当院は保守的な病院なので、「〇〇さんはあいさつができていない」など、個人攻撃は御法度。 それもわかりますが、そういう人にポスターで伝わるのか、とも思います。 「これ、アナタのことですよ」と言ってあげないと、響かないのではないかと。 このレベルの問題を本当に解決したいのであれば、面と向かって本人と話さないといつまで経っても進展しないと思います。 もしかしたら、なんらか理由があって「あえて」あいさつしていないのかもしれないし、そういったことをくみ取るためにも、具体的に介入した方が良いと思うのです。 「あいさつ運動」って… さて、そんな中、CS委員会の新たな取り組みとして、「あいさつ運動」が始まりました。 学校で、先生が校門の前に立って声をかけるっていう…、アレです。 CS委員の職員が待ち構えて、出勤してきた職員に「おはようございます」と声をかけるという…。 それって、早く出勤しているCS委員の人件費はつくのだろうか…? シフト勤務になるか手当がつかなけれ

就職予定の看護学生の妊娠がわかったら

今日は重い話です。 ここ数日、事務所で飛び交っているのが、「来春就職予定の看護学生が妊娠してしまった」という話題。 院長、看護部長、事務長、皆が「言語道断」ということで、採用担当者はこの後、本人に「内定取り消し」を宣告せねばならず、辛い立場です。 さらに困っているのが経理担当者。この学生さん、奨学金で看護学校に通っており、採用なしとなれば、一括で返金してもらわなければならないとのこと。 同僚の心中、察するに余りあります。 さて、この件で私が思うのは、この時代に「言語道断」ってアリなのかな?ってことです。 ネットで調べると、法的には内定した時点で、これを一方的に取り消すのは、「解雇」にあたるという判例が多いとのこと。そして、「妊娠」は解雇の理由にはならないとのことです。 「マタハラ」なんて言葉があるように、時代的には女性が社会で活躍することを後押しする流れの中があり、何より「少子化」は大きな社会問題です。 無計画、無責任など、ご批判はもっともですが、「大目に見てやってくれませんかね…」というのが、私の本音です。 3年後を想像してしまいます。 妊娠して中絶するか迷っているうちに、病院から内定取り消しの連絡があり、仕事を諦めて、奨学金を返すために借金をして、看護師の夢もあきらめ…。 それよりも、いろいろたいへんだったけど、、病院が受け入れてくれたおかげで、本人もお子さんも今は幸せです…っていうストーリーの方が良くないですか。 まあ、就職以前に、国家試験もクリアしなければいけないし、就職してからも看護の仕事は過酷だし、そう簡単なことではないと思いますが、せめて一方的な取り消しではなく、本人に選択させてあげれば、と。

患者さん向けフリーWi-Fi用に「ギガらくWi-Fi」検討中です

患者さんからの要望が多い、「フリーWi-Fi」。 このブログでもかなり前から書いているのですが、検討しては断念、と繰り返していました。 しかし、今回の院長は本気です。 「本気」になった理由は、こんなことがあったからです。 台風被害で災害時の需要に気づく (日常の)職員の福利厚生として 業務系LANの活用、拡張? さて、患者さん向けだけでなく、職員の福利厚生にも、となると提供する範囲がより広くなります。 職員の休憩スペースなどにも電波が届くようにしなければなりません。 そこで考えたのが、院内の業務用のLANを活用すること。 どこの病院でも、基幹業務用の「HIS系」と、バックヤード業務用途でインターネット接続している「業務系」(病院によっては、情報系、インターネット系など呼び方は様々)に分けていますが、この「業務系」を使ってできないかと思ったのです。 使用する帯域を分けられれば、もともと敷設しているLANなので、これを少し拡張すれば、すみずみまで届くようにしてもあまり大がかりな工事にはならないはず…。 さらに、これに便乗して、HIS系に対し貧弱な業務系を強化しようという魂胆です。 当院では、業務系の無線LANは、一部の会議室にしか入っておらず、この期に全館で無線LANを整備できればと…。 ギガらくWi-Fiを検討しています そこで目についたのが、NTTの「ギガらくWi-Fi」です。 この「ギガらくWi-Fi」、設置したアクセスポイント(以下AP)を毎月お金を払って使用する、「サブスクリプション」のビジネスモデルです。 お察しのことと思いますが、アクセスポイントの台数分、費用が発生します。 ただ、様々な設定がクラウドでコントロールされるので、管理の面ではとてもラクです。 では、クラウドで何がコントロールできるのでしょうか。 複数SSIDの運用 SSIDごとの帯域制限 接続デバイスのMACアドレス制限 SSID毎のスケジュール停波 (夜間の使用禁止など) 利用状況の確認 AP故障時の先出しセンドバック 利用者(患者さん)に、任意のページを初期表示する いかがでしょうか、結構なことができると思います。 ご興

広報仕事のジレンマ

当院では、今週から「職員は全員マスク着用」となっています。 まだ、クーラー入れいている部署もあるというのに、感染制御委員会の気合いのほどがうかがえます。 さて、今日は私が広報の仕事をするときに抱えている矛盾の話を。 当院では、経営企画室の仕事の一つに、「広報業務」があります。 と言っても仕事の範囲が曖昧で、たまたま私が カメラが趣味で、 Adobe系のソフトを使えて、 これまでの仕事でデザイン力が評価されている ということで、「制作」は私の仕事になっています。 広報の仕事はザックリいえば「企画」と「制作」であり、重要なのはもちろん「企画」のほうです。 その「企画」を誰がするのかが明確になっていないので、いろいろと問題が発生します。 放置される執筆依頼 Webサイトでも、ポスター経緯でも、広報誌でも、「何を」伝えたいのかハッキリすれば仕事が進むのですが、担当部署に執筆依頼しても、なかなか原稿を提出してくれません。 年単位で放置されることもしばしば。 後述する理由で、当院はあまり広報に力を入れていないので、普段はあまり問題にならないのですが、何かの拍子に突然、「Webサイトの情報が古くなっているがどうなっているのか」、「こういうことは、ちゃんとポスターで掲示しないと」となるのです。 すると私が催促されるのですが、私はあくまで「制作」の立場なので、担当者が内容を提示してくれないと、どうにもならないのです。 各部署に目標設定がない なぜ広報業務の優先順位が低いのか。各部署に同機がないからです。 以前私が勤めていた病院では、各部署に数値目標が設定され、毎月、予算実績報告をしていました。 そうなると、各部署は患者さんを誘導しようと、いろいろな試みをするものです。 「医療機器が新しくなったので宣伝してほしい」、「回転率を上げるために、こんな案内を掲載してほしい」など、自発的に情報発信します。 ところが、当院では特に求められていないので、働きかけなければ各部署が自ら情報発信することはありません。 地域に競争がない さらにいえば、地域に競争がないからです。 人口密集地は医療機関密集地です。気を抜けば、よその病院さんに患者さんが持って行かれま