就職予定の看護学生の妊娠がわかったら

今日は重い話です。

ここ数日、事務所で飛び交っているのが、「来春就職予定の看護学生が妊娠してしまった」という話題。

院長、看護部長、事務長、皆が「言語道断」ということで、採用担当者はこの後、本人に「内定取り消し」を宣告せねばならず、辛い立場です。

さらに困っているのが経理担当者。この学生さん、奨学金で看護学校に通っており、採用なしとなれば、一括で返金してもらわなければならないとのこと。
同僚の心中、察するに余りあります。

さて、この件で私が思うのは、この時代に「言語道断」ってアリなのかな?ってことです。


ネットで調べると、法的には内定した時点で、これを一方的に取り消すのは、「解雇」にあたるという判例が多いとのこと。そして、「妊娠」は解雇の理由にはならないとのことです。

「マタハラ」なんて言葉があるように、時代的には女性が社会で活躍することを後押しする流れの中があり、何より「少子化」は大きな社会問題です。

無計画、無責任など、ご批判はもっともですが、「大目に見てやってくれませんかね…」というのが、私の本音です。

3年後を想像してしまいます。
妊娠して中絶するか迷っているうちに、病院から内定取り消しの連絡があり、仕事を諦めて、奨学金を返すために借金をして、看護師の夢もあきらめ…。
それよりも、いろいろたいへんだったけど、、病院が受け入れてくれたおかげで、本人もお子さんも今は幸せです…っていうストーリーの方が良くないですか。


まあ、就職以前に、国家試験もクリアしなければいけないし、就職してからも看護の仕事は過酷だし、そう簡単なことではないと思いますが、せめて一方的な取り消しではなく、本人に選択させてあげれば、と。


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