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患者さんの視線とサインの高さ

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サイン改修のプロジェクトが始まり、素人の私は、多くのことを企画外社さんから教えていただきました。 その中でも、真っ先に教えられたのがこのことです。 一口にサインといっても様々ですが、まずは、よく見かけるものを設置場所で分けてみます。。 ()の中はGoogleの画像検索のリンクです。 天吊り( 病院 サイン 天吊り ) 突き出し( 病院 サイン 突き出し ) 壁面( 病院 サイン フロア案内 ) ドア( 病院 診察室 ドア ) 卓上( 病院 サイン 卓上 ) 床( 病院 サイン 床 ) 注目してほしいのは「高さ」です。 基本的に、遠くから見ることを前提にしたサインは高い位置に、近くで見るサインは視線と同じか、場合によってはさらに低い位置に設置します。 例えば、まず病院に入ってエントランスから、ザックリと目的地を探す場合は、「天吊り」が有効です。 一方、エレベータの前などは目線の高さに合わせます。 さらに、医療機関に訪れる多くは、ご年配の方です。 高齢になると、どうしても視力・視野ともに低下し、姿勢の変化もあって、高く遠い場所には視線が届きにくくなるのだそうです。 当院では、採用しませんでしたが、床にサインを貼るのも有効であるとのことでした。

掲示物の散乱

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サイン改修のプロジェクトに至った最も大きな要因が「導線の混乱」であることは、前回の記事で書きました。 もう一つ、院長から指示を受けたのが「掲示物の整理」です。 フォーマットがバラバラ 当院では、掲示物は、「掲示したい部署」が制作し、総務課に「掲示許可」を求める仕組みになっています。 問題は、総務課がどのようなチェックをして「掲示許可」を出しているかです。 総務課のチェックは、至って事務的な者で、 記載している情報に間違いがないか 情報として外に出してしまって問題ないものか をチェックしています。 ですから、デザインはもちろん、フォーマットもバラバラ。 サイズや縦横もバラバラです。 部署や委員会の「担当者」が制作するわけで、その人のセンスと、PCを扱うスキルによって、まさに百花繚乱(?)です。 大量の情報に埋もれて、本当に伝えたいことが伝わらない 総務課による「掲示許可」、もう一つ問題があります。 「掲載」にはチェックがかかりますが、「撤去」は誰もコントロールしていないのです。 すると、一つの掲示物が数年にわたって掲示されていて、内容が現在の実務と乖離してしまっているものがあったりします。 また、新しい掲示物が「増える」ばかりで、全体の枚数が膨大になっています。 もう、ところせましと壁が掲示物で埋め尽くされていきます。 こうなってくると、見た目にも美しくないはもちろん、掲示物の「機能」にも問題が出てきます。 重要度・緊急度ともに低い情報に埋もれて、今本当に伝えたいことが埋もれてしまうのです。