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IT資産管理システムを導入しました

電子カルテの導入を進める中で、いかにしてデジタルカメラの画像を取り込むか、ということで、以前こんな記事( デジカメの画像を電子カルテに取り込むには-デバイス管理 )をアップしました。 デジタルカメラを電子カルテPCに接続するにあたり、「セキュリティをどのように保つか」という内容でした。 クライアントPCは、ウィルスの混入や、情報漏えい対策の理由で、基本的にUSBデバイスを接続できないようにしています。一方、いまやデジタルカメラは診療現場には必需品となっており、まったく繋がない、というわけには行きません。そこで、単純にUSBデバイスを開放すると、デジタルカメラ以外のリムーバブルメディアを接続してしまう可能性が出てきます。解決策として、一つは、端末管理ソフトでコントロールするアプローチと、もう一つがは、無線LANを搭載したデジカメを使用することにより、そもそも「USBを介さない」というアプローチです。 いろいろ検討した結果、当院では端末管理ソフト(以降:IT資産管理システムと呼びます)を導入することにしました。 IT資産管理システムでは、クライアントPCのUSBデバイスの有効/無効はもちろん、接続するデバイスの種類(USBメモリ、ドライブ、スキャナなど)によって接続を認めるかどうか設定できます。 さらに、デバイスのシリアルナンバーでもコントロールが可能です。つまり、使用する病棟(PC)ごとに、接続して良いカメラが指定できるということです。 その他、IT資産管理システムの本文である、ログをとったり、OfficeソフトのIDや、セキュリティソフトの定義ファイルのバージョン情報の収集、リモートデスクトップなど、いろいろなことができます。 電子カルテ導入直前の端末配布では、IPアドレスの管理に重宝しました。導入直前はかなり混乱しており、このシステムがなかったらと思うと、ゾッとします。 仕組みは、クライアントPCに常駐アプリケーションを仕込み、それがサーバーと情報交換するというものです。 この「IT資産管理システム」、結構な金額なので、導入の打診した時、「贅沢なシステム」なのではないかと、少し気が引けましたが、今となっては本当に導入してよかったと思っています。 今回、基幹業務系のPCで導入しましたが、いずれバックヤード系のPCでもぜひ使いたいと

タスク管理を検討しています

我がシステム部門は、人員配置を含め、大きく体勢が変わりました。 上司が定年退職し、病院採用の職員としては、同僚と私の2名が残りました。そこに、派遣会社から新たに2名が加わり、上司の退職前から考えると+1名、私が着任してから1年経っていないので、それから考えると+2名ということになります。 「電子カルテ」という基幹システムが、病院の稼働に欠かせないシステムになったことに対する、病院の配慮だと思います。 さて、たかだか4人とはいえ、チームとしてうまく機能させるのは、簡単なことではありません。 スケジュールやノウハウの共有など、やらなければいけないことはたくさんあります。 システム部門だけに、ITを駆使してチームを機能させたいのですが、今後はチームの運営についても、このブログで報告して行きたいと思います。 さっそくですが、チームで情報共有をする上で、最も困っているのが「タスク管理」です。 じつは、我がシステム部門では、Gmail、Googleカレンダー、Googleドライブの3つをかなり使い込んでいます。 病院で用意したグループウェアが一応あるのですが、2004年の導入ですでに10年近く経過しており、今時のシステムに比べてしまうと、一段も二弾も見劣りします。そんなわけで、非公式ではありますが、部署内だけでもGoogleのサービスを活用しているのです。 これら3つのGoogleのサービスは、私自身長年にわたって使用しており、その良さを十分理解していました。部署内で「使ってみましょう」と提案したところ、あっさりと受け入れられ、今や情報共有に欠かせないツールとなっています。 問題は、「タスク管理」です。Googleには、Gmailに連動した「ToDoリスト」という機能があるのですが、これが使い勝手がよくありません。 良い点は、 シンプルであること GmailやGoogleカレンダーと連動していること くらいで、タスク管理の機能としては、今時のサービスと比べると、とても淡白な感じです。言葉を選ばずに言えば「とりあえず、形だけでも作ってみました」というように見えています。 一口にシステム部門といってもいろいろなスタイルがあると思いますが、私の所属している部署では、各スタッフがいろいろな企画仕事を抱えて、優先順位を考えながら

古いPCのリユースは割に合わない?

昨年の電子カルテの導入で、それまで部門システムとして使っていたPCが大量に余りました。 各部門とも潤沢にスペースがあるわけではないので、次から次へと回収し、今では倉庫が回収してきたPCでごった返しています。 さて、回収してきたPCはキレイにして、基幹業務とは関係ないところで使用すれば、現場の職員に喜ばれるのでは、と考えていたのですが、すこしアマかったようです。 【スペックがきびしい】 まずは、ハードウェアの問題です。回収してきたPCは平均で5年程度使用しているのですが、PCの世界で5年といえば結構な年数です。それに、購入した当時、市場に出回っている中で、むしろ「ローエンド」に近いスペックです。Celeronとか、Athlonとか、自分がこれを使えと言われたら唸ってしまうようなスペック。 単一の機能しか使用しない、業務系のシステムだからこそ現役で何の問題もなかったのでしょう。かえって、Officeソフトを使用するほうが、要求するスペックが高くなるかもしれません。 【ソフトウェアにお金をかけるか】 問題は、そのOfficeソフトです。一般的に「PCで仕事をする」といえば、かなりの確立でそれは、「MicrosoftOfficeを使う」ということではないでしょうか。業務系のシステムで使用していたPCは、その必要がないのでOfficeソフトが入っていません。これは、かなりの誤算でした。 そして、いざOfficeのパッケージ版の価格を調べてみると、 価格.com で調べると、最も使うであろう、2010 Home&Businessesで25,000円以上します。 この金額を支払って、上に書いたスペックのPCを延命して、何年維持できるのか考えてします。 日頃、身の回りで使用するPCやスマートフォン、数々のWebサービスなど、日々進化していくことにワクワクするものです。 一方で、資産管理の視点で考えると、陳腐化のスピードがあまりに早く、「ちょっと待って…」という気持ちになります。 こういうところで、いかに無駄な買い物をせずに、会社のお金を有効に使えるかも、システム部門の力量なのだと思います。