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電話回線を整理したい

今日は、「電話」の話です。 当院では、我々システム部門で、外線・内線を含め「電話」の管理もしています。 私はこれまでいくつかの医療機関に在籍してきましたが、どこの医療機関でも、「電話」に関しては、システム部門ではなく、総務課で管理していました。 当院では、システム部門が総務課から派生する形で誕生したのですが、どうも、その時に電話を管理していた者が、システム部門の担当になり、そのまま今に至るらしいのです。 いわゆる、「人に仕事がつく」というヤツですね。 ところで、医療機関に限らず、そこそこの規模の会社であれば、「電話料金の見直しを…」という電話が結構な頻度でかかってくるのではないでしょうか。 「御社の電話回線の使用状況から最適の…」、「このたび、新しいサービスが開始され、手数料などかからず、手続きするだけで月々の基本料が…」など、切り口はいろいろありますが、こういう電話を1本/月くらいで受けているような気がします。今月は、1本/週くらいで受けているような…。 私は、自分が「電話」に関して、あまり知識ないこともあって、この手の電話がかかってきた際は、なるべく時間をとって、直接お話を聞くようにしています。 各社で重複する話も多く、時には少し乱暴な話をいただくこともあるのですが、それでも「確かにそれは重要だ」という話をいただくこともあります。 【電話の見直しをやらねば】 それにしても、電話って、本当に複雑ですね。 まず回線の種類が、一般、ISDN、それから光(ファイバー?)、それぞれに得意不得意、できるできないがあって、それぞれに料金体型がある。提供している会社も、NTT系、KDDI系、ソフトバンク系とあって、もうなにがなんだか…。 一方で、請求書は回線ごとに来たりするものだから、全体が把握しにくく、1枚あたりの金額は高くても数万円だから、淡々と支払処理がされて、事務長の厳しい(?)チェックも通過しやすい。 ところが、全ての請求書を積算すると、結構な金額になります。当院では、100まではいかないものの、それに近いくらいの回線数があるのです。 電話ばかりは、毎日使うものなので、このコストを削減できれば、かなり経営に貢献できるはずです。 【システム部門で電話を担当すべきか】 冒頭で、これまで私が

麻酔記録の酸素濃度の単位が間違っていた問題

先日、電子カルテの麻酔記録で、「なんか、変なデータが入っている」と、院内で大騒ぎになりました。 麻酔記録の酸素濃度が、モニタに表示されている数値と、微妙に違うというのです。 酸素濃度と酸素分圧 これは大変、ということで、手術室で使用している生体情報モニタのメーカーさんに来ていただき調べていただいたところ、あっさりと原因がわかりました。 生体情報モニターから出力されているのは、酸素濃度ではなく、「酸素分圧」なのですと。 酸素濃度は%の単位を使いますが、酸素分圧は、mmHg(ミリメートルエイチジーと読むらしいです。人によっては、ミリミリエイチジーとも)という単位を用います。 酸素濃度と酸素分圧は、全くの無関係ではないらしいのです。ある公式によって計算すると、酸素濃度から酸素分圧が、酸素分圧から酸素濃度が計算できるらしいです。 私は専門的な知識がないので、詳しいことはお調べください。 なぜ、今まで気づかなかったのか 今回の問題は、1件の手術で発生した現象ではありません。前述のとおり、モニタが出力している値が異なっていたのだから、このシステムを採用して以来、今までずっと、ということになります。 では、なぜ今まで気づかなかったのでしょうか。 麻酔医は術中、電子カルテの画面を見ることはほとんどありません。頼りにしているのは生体情報モニタに表示されているデータです。 そもそも、電子カルテの方は数分おきの記録であり、また、値が反映されるまでに数十秒のタイムラグがあるので、リアルタイムの状況判断には使えないのです。 今回は、緊急の手術であったため、いつもとは別の医師が麻酔を担当しました。普段やらないことを担当するため、いろいろと確認しながらやっていく中で、この問題を発見することができました。 桁が違う 「普段見ないから」ということもありますが、もう一つこの問題をややこしくしていたのが、モニタから送られてくるデータが、そもそも「1桁少ない」ということです。 例えば、40%の酸素濃度だとして、これを酸素分圧にすると、だいたい300mmHgちょっとになるらしいのです。 「40」と表示されるべき項目に「300」と表示されたら、さすがにおかしいと思うでしょう。(しかも単位は%だし) それが、1桁少なく「3