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他施設からのCD-ROMは事務でPACSに取り込みます

以前に、「 他施設からのCD-ROMをPACSに取り込むか 」という記事を書きました。 当院ではこれまで、他施設で撮影したDICOMのCD-ROMを開くときは、診察室のPCで直接開いていました。 今後も、この方法でいくのか、あるいはPACSに取り込むのかという内容の記事でした。 これについては、かなり早い段階で「PACSに取り込む」ということに決まっていました。 複数の先生に聞いてみたところ、PACS取り込みがいまや一般的で、使い慣れたインターフェースで操作できる方が良いとのことでした。 問題は、「どこの部署で取り込むか」という部分で、放射線科や地域連携室などが候補に上がったのですが、それなりの負担になるのでどこの部署も敬遠し、結局医事課が受付窓口で対応することになりました。 PACSに取り込む際に、モダリティの指定などができるかどうか(例えば、どちらも断層画像である、MRIとCTが、事務の職員に区別がつくか)など、若干の不安が残りますが、まずはこれでスタートすることになりました。 さて、先生から念を押されたことがあります。「いくら呼びかけても、診察室でCD-ROMを取り出す患者さんはいるよ」と。 これについては、対応策が用意してあります。他の病院を見学に行った時に「なるほど」と思った、「スタンドアロンのノートPCを用意しておく」というアイディアです。 これなら、持ち運びできるし、万が一CD-ROMがウィルス感染していても、ネットワークに拡散することはありません。 外来だけでなく、救急もこれで対応することにしました。 で、ひとつ困ったことが。「どうせスタンドアロンなら」と思い、スペックが低くても構わないと考え、院内でどこか余っているノートPCがないのか探したのですが、なかなか見つからず。 さらに、よくよく考えたら、急にCD-ROMを差し出された時に、「すぐ使える」ことが重要なので、使いふるしのPCで、「起動まで◯分かかる」というわけにはいかないのです。 最近はやりの「Ultrabook」なんかを買ってみようかと考えています。

大画面のモニターがほしい

稼働日が迫ってきて、今では毎日朝晩問わずどこかの部署の操作説明会が開催されています。 インストラクター用の画面を見ながら、手元のクライアントPCを操作してもらうという、「パソコン教室」さながらです。多い時は20台くらい並べて操作説明をしています。 当院には、会議室がいくつかあるのですが、そのうちもっとも大きい会議室(当院では大会議室と呼んでいます)を使わせてもらっています。というのも、電子カルテの画面はある程度の解像度が必要で、最低でもWXGA++(1600✕900)ないと、まともに操作することができず、その仕様のプロジェクターが大会議室に備え付けた天吊りのものしかないからなのです。 ですから、大会議室は毎日奪い合いです。 そこで思い出すのが、他の病院さんに見学に行った際に使用していた、大型の液晶テレビ。たぶん50型くらいだったと思います。テレビなら、部屋を暗くしなくていいし、スクリーンを用意する必要もないし、ピント合わせも必要ないし、なにより最近は価格が下がっています。 今後も、説明会が続くのでぜひとも購入を…、と総務課にかけあったのですが却下されました。 「今時、SVGAのプロジェクターって…」 と、グチりながら、日々会議室の調整と会場設営に追われています。

ラウンド用のノートPCをどこで充電するか

入院病棟には、病棟をラウンドするナース分のノートパソコンが配置されます。 当院では、病棟によっても違うのですが、病棟あたり6~8台を配ります。 (ちなみに、ステーション用は別にあります) 「ラウンド用」というくらいだから、これを持って病棟を回ります。 他に荷物もあるし、なにより落としたら大変なので、専用のカートにのせます。 さて、いよいよ用のカートが入荷してくることになり、看護部に準備をしておくようにお願いしたら、「ところで、ノートPCって、どこで充電するんですか?」と。 確かに8台ものカートが一同に集結したら、それだけでも結構場所を取られます。 じつは、以前に他の病院さんに見学に行った時に、いろいろなことを教わったのですが、今ひとつ、「?」と思っていたことがあります。 それは、「ノートPCはカートで使うことになると思うけど、セキュリティチェーンはかけない方がいいよ。充電の時に困るから。」というアドバイスでした。 その時は、なんのことやらわからなかったのですが、たぶんそちらの病院さんでは、ノートPCをカートから外して、充電しているのだと思います。 なるほど、そのほうがACアダプタが散らかることがなく、一箇所に集中させることができます。 セキュリティをとるか、スペースをとるか、看護部で充電の仕方について、検討してもらうことになり、セキュリティチェーンの注文を直前で止めたところです。

プロジェクトの進捗管理は小刻みに

電子カルテのプロジェクトが大詰めで…と、何度このブログで書いたことか。 勤怠を集計してみると、毎月のように休日出勤と残業時間が増えていく、きれいな右肩上がりの日々です。 さて、やはりというか、プロジェクトに遅れが出てきました。 全体が遅れているわけではないのですが、一部の部署で遅れが出ています。ある程度足並みが揃わないと次の行程に入れないところがあり、バランスが崩れてきています。 最も遅れている工程は、「マスタ作成」です。 これを書いてしまうとどこのメーカーを採用したのかわかってしまいそうですが、少し当院で採用した電子カルテについて書かせていただきます。 当院で採用した電子カルテは、マスタの作成にかなり時間と労力が掛かる仕組みになっています。 ここでいう「マスタ」とは医師が入力するオーダーマスタのことです。まず、各診療現場のスタッフは、医師がオーダー入力しやすいように、オーダーを選択する画面を整えていきます。オーダーが階層的になっており、例えばCTの予約では、[CT検査]→[部位(上腹部単純ど)]→[コメント(OPE前、読影ありなど)]と、気の利いた選択画面を作りこんでいきます。 ここが一つ目の課題です。今までは、医師が走り書きすれば、経験を積んだスタッフがそれを理解していたのですが、コンピュータが相手となると曖昧にはできません。また、医師ごとのクセや言い回しも通用せず、すべての医師に同じ操作体系でオーダーをしてもらうことになり、その調整がたいへんです。 2つ目の課題は、保険点数の体系に合わせることです。各現場でオーダーのしやすさだけを優先して作ったマスタの構造が、必ずしも保険点数の体系とマッチしているわけではないのです。仮に、その時はなんとか医事課が合わせたとしても、いずれ来る保険改正の時に、修正するのが面倒になったりします。 ですから、マスタの作成は、各現場と医事課の間で何度も行ったり来たりを繰り返すのです。 そんなわけで、マスタ作成が遅れているのですが、マスタは電子カルテの基本なので、これができないと前に進めないわけです。 例えば、よくあるオーダーをセットにしておくこともできるのですが、仕組みとしてはマスタの組み合わせなので、セットを組むという仕事ができません。 あるいは、リハーサルをしようにも、医師のオーダーができな