拡散しない会議

経営企画室の仕事の一つに、パンフレットやリーフレットなどの企画があります。

先日、当院が展開する介護サービスのリーフレットを制作するため、関係者を集めての会議をしていたのですが、なんとも消化不良というか、残念な会議でした。

グループを前面に押し出すメリットとデメリット


リーフレット制作に至る経緯を簡単に説明し、さっそく、「どんなコンテンツをリーフレットに盛り込むか」から話が始まりました。

いくつかアイディアを出しているうちに、「グループで患者さんをサポートできる」という話に。当院は、病院の他に複数のクリニックと、いくつかの介護サービスを運営しています。
となれば、「グループ全体で患者さんをサポートします」は、PRに有効な要素です。

しかし、介護サービスは当院の患者さんだけではなく、他の医療機関の患者さんにも利用してほしいものです。

なので、あまり「グループ」感を前面に押し出すと、「囲い込み」というか、早い話、紹介してくれるはずの他の医療機関さんに、「患者さんを横取りされる」ような印象を与えてしまわないか、ということが気になりました。

そんな話をしたところ、介護部門の職員から、「そんなこと気にしなくて良い」とバッサリやられました。

もちろん、他の医療機関さんや院外のケアマネージャさんと、しっかりとした信頼関係ができていれば、心配しなくても良いかもしれません。

そのあたり、私のような立場の人間は現場を知らないので、「では、グループを押し出していきましょう」となったわけです。

拡散しない


しかし、その後も現場職員の、ある種「一方的」な話が続きました。

私:「一度、思いつくコンテンツを全て出してみて、その中からピックアップしては…」
現場職員:「必要なことはわかっているから面倒なことしなくても…」

私:「デザインは、複数のパターンを制作会社から提案してもらってその中で…」
現場職員:「(手元にある他の施設のリーフレットを指して)これでいいでしょ…」

どうも、

  • いろいろとアイディアを出してみて(拡散)
  • そこからベストな選択をする(収束)
というプロセスがうまくいきません。

より良いものを制作したいという意欲がないのか、あるいは、すでに持っている考えが「ベスト」だと思っているのか、それは私にはわかりません。

ただ、一つハッキリしているのは、この決め方、私的にはとっても「楽」ということです。
むしろ、会議を開く必要もなかったのではないかと思えてくる…。

良いものができるかどうかはわかりませんが…。

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