コロナワクチンの要望接種が始まり電話が殺到
当院の地域でも、新型コロナワクチンの集団接種が始まりました。 そこで困っているが電話の対応です。 予防接種できますか? これは、予防接種が始まる前からなのですが、他の自治体や医療機関で「ワクチン接種が始まった」という情報を聞きつけて、「オタクはやっているのか」「いつから始まるのか」と。 自治体や医療機関によって接種開始時期にはバラつきがあり、当院が開始するのはもう少しかかりそうでなのですが、そのあたりの情報が伝わらず、結果的に電話問い合わせが殺到しています。 我々経営企画室でも、Webサイトや掲示物など、様々なチャネルでご案内していますが、情報を届けるのは、なかなか難しいようです。 予防接種を受けても良いか? もう一つ多い問い合わせが、「自分は予防接種を受けても良いのか?」という問い合わせ。 ワクチン接種の問診で、持病がある方やかかりつけの医療機関がある方は、主治医の許可を得ることになっています。 すると、当院のかかりつけの患者さんが、既にワクチン接種を始めている医療機関で接種する場合、当院の医師に判断を求めることになります。 そこで、「自分は予防接種を受けても良いのか?」という電話が来るわけです。 いきなり電話をかけてこられても、対象の医師がすぐに電話に出られるとは限りません。 外来診療中かもしれない、手術中かもしれません。結果として、折り返すことになるのですが、その作業が膨大になっています。 この問題については、医療機関側の収入の問題も生じます。 いわゆる「ドクターフィー」というやつですが、医師の知識や技術は、「保険点数」という形で評価され、それに応じた「診療報酬」が得られます。 しかし、電話で問い合わせを受けただけでは、診療報酬に結びつきません。 電話を取って患者さんの話を聞き、カルテを確認して、責任を持って判断することに、一定の報酬が支払われるべきかと思いますが、現状ではなかなか難しくなっています。 混乱の中、誰もが手探りなので、どこかにほころびが出るのは仕方のないことですが、こういった問題がいずれ解決することを願っています。