引用:なぜ、日本でiPhoneは売れるのか。

Webでこんな記事を見つけました。

なぜ、日本でiPhoneは売れるのか。神尾寿,Business Media 誠


とても興味深い記事です。

いつか、当院の情報インフラとして、PHSに変えてスマートフォン、あるいはタブレット端末を導入しようと企んでいるのですが、日本では、スマホといえばiPhone、タブレットといえばiPadです。

私は、はるか昔、MS-DOSの頃からアップルがどうも好きではありません。なぜかというと、当時はアップル(マック)=高級品だったからです。当時、金額は覚えていませんが、ローコストを意味する「LC」という型番の機種だって、とても一介の事務職に買えるような金額ではありませんでした。
それでも、購買部門で仕事をしていたもので、先生方が使うマックを何台も購入したものです。

ほどなくして、アップルはPC市場においてMicrosoftとintel、いわゆるウィンテルに駆逐されますが、その後iPodで音楽市場に革命をもたらすのは、若い皆さんも御存知のとおりです。
アップルの急伸だけが原因ではないと思いますが、SONYの勢いがどんどん衰退していくのは、大ファンの私としてはつらいものがありました。

そんなこんなで、どこが嫌というのはないのですが、どうもアップル製品とは縁がないのです。

さて、iPhoneの話です。

前述のとおり、いつかはスマートフォンとタブレットで、院内どこにいても快適にコミニュケーションが取れるようにしたいものです。ところが、iPhoneとiPadはなんとなくイヤなのです。

世界的に見ると、Androidの方がシェアが高いと言われていますが、私の周りでは全くそんな気配がありません。
周りの人では、特に取引先の方はiPhone率9割と入っていいと思います。また、医療系の展示会に行くと、「当社の○○がiPadに対応しました」とか、「iPhoneでもアクセスできます」とか、開発中も含めて、対応するのはアップル製品ばかりです。

そんな不満を感じていたろところにこの記事を読んだのですが、なるほど、とも思うところがあります。

「モノがいいから売れている」わけではない

嬉しいコメントに一瞬「そうだ、そうだ!」と思ってしまいますが、文中で「ぼんやりとした同調圧力」と表現している一連の考察に納得してしまいました。



コメント

  1. 中規模床の同職です。
    医療業界に限ると、割と明確な同調圧力がありますね。

    医療関係者の林檎推しの歴史を辿ると、45~55歳のDr職のアーリーアダプター層から始まっていると思います。
    ざっくり言うとDTPならMacintosh環境だよね→医療画像を扱うDrが飛びついた、の流れです。

    この辺りの世代が、2010年以降の組織の中において医業収入の主であり、発言力や購入決定権を持つようになったのが大きいと考えております。
    モノ売る側は媚びなきゃ干上がってしまいます。
    機器選定側(事務・シス管)も医師側に配慮している所が多いと容易に想像できます。

    iPhone/iPadの方も元々はiTunes周りのエコシステムも含めて個人用途向けの商品でしたが、iOS7から病院や企業が運用管理をしやすいように標準機能を拡張し、アプリを売る企業サイドの後押しをしています。
    他にも諸々ありそうですが、医療業界はこんな感じで林檎製品の同調圧力を感じるような世界になっているかと思います。

    まぁ・・・個人的には、シス管に「情報処理機器の食わず嫌いがある」というのが一番よろしくないとは思います。
    何故うちにはiPad入れてくれないの?という現場の問いに対して、運用・セキュリティ・技術的・金銭的に筋の通った反論を入れていかないといけないので(笑)

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    1. コメントありがとうございます。
      記事中にも書いたとおり、「なんとなく」抵抗があり、具体的な説明を求められたら、何も根拠がありません。「食わず嫌い」の一言に、全てを見抜かれてしまった感があります。
      おかげで目が覚ました。(ちょっと大げさかな)
      今後は偏見を捨てて、Apple製品を触ってみようと思います。Apple製品を採用するもしないも、まずは製品を理解することからと。

      こんな「気づき」があると、ブログやっててホントに良かったと思います。
      CIO見習いさん、ありがとうございます。

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  2. 元医療情報技師2013年9月24日 10:54

    iPhone には、Evernoteなどの便利がツールが多く、Drの方々も便利に遣われている方が多いようです。
    特にEvernoteにはノートブックの共有化という機能があり、登録した本人も気付かない内に全世界で患者様の診療情報が参照可能という恐ろしい事になっていた事例があります。
    善意の匿名メールから事態が発覚した為、可及的速やかに隠蔽されました(ぉぃ

    汎用的なモバイルツールに機能制限をつけると本来の利便性を損なう事となり、
    結局の所、前述の事件を重く見た上層部の判断により全面導入は見送りとなりました。

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  3. コメントありがとうございます。
    そんな事件があったんですね。表沙汰になってなければ「事件」とは言わないのかな…?
    さて、「機能制限をつけると本体の利便性を失う事となり…」は、おっしゃる通りだと思います。先日、院内の職員向けの講演で、まさしくそのことを話したばかりです。
    ところが、iPhoneやiPad、特に最近はiPadの活用で相談されることが多くなっています。ここ1~2週間の間にも、「食塩摂取量計算でいいアプリがあるんだけど…」とか、「患者様教育のビデオを流したい…」とか、この勢いは止められないようです。
    うまい仕組みを考えるか、なんらかの規定を設けるか…、当院では時間の問題のようです。

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