病歴の集計をするのに、ICD10の病名マスタを探しています

当院で採用している電子カルテには、オプションで「病歴管理システム」があります。

以前は、富士通システムズの病歴大将を使っていましたが、電子カルテを導入する段階で、電子カルテの純正システムを採用したのです。

電子カルテが稼働し、半年くらい経った頃だと思います。医事課から「そろそろ病歴の統計を出したいのだが…」と。「半年も放ったらかして…」と怒られそうですが、それほど、現場も我々システム部門も、カルテの稼働直後はあわただしかったのです。

当院では「病歴の統計」といっても、簡単な帳票を出しているだけなので、同じ部署の職員にお願いしておりました。

それから3ヶ月ほど経過したある日、医事課長から突然、「来年度の予算に、病歴管理システムを計上しておきたいんだけど…」と相談を持ちかけられました。
医事課長によると、電子カルテ純正のシステムが使いこなせないので、新しいものを購入したいとのことなのです。

お願いしたまま、途中経過を確認していなかった私も悪いのですが、にしても「だから新しいものを買う」ってのは、ちょっと行き過ぎかと…。

と、こんないきさつがあって、それからは私自身が直接担当することにしました。

実際に着手すると、すぐに純正システムの「不親切さ」に気がつきました。

操作は、集計する期間を指定して、出力する項目を指定するだけ。何らかのキーでソートしたり集計することもなく、ただ生データをcsvで出力するだけなのです。印刷する機能もありません。
つまり、「データを出力するから、あとはExcelなりでお好きなように加工して」ということなのです。

なんというか、釈然としない所がありますが、当時の見積もりを思い出すと、妙に価格が安かったような気が…。

気を取り直して、自分で集計をしようとしたら、ひとつ問題が。
当院では、ICD10の中分類を使って集計することが多いのですが、このICD10の情報を持ち合わせていない。メーカーさんに問い合わせても、とりあってもらえず…、MEDISのサイトを案内され、そちらでダウンロードしてくれと。

で、ダウンロードは簡単にできたのですが、これが意外にも使いづらい。病名基本テーブルはいいのですが、その中にあるICD10の分類がわからない。

例えば、病名基本テーブルで「20058359 急性喉頭気管気管支炎」がICD10のコードでJ209であることはわかるのですが、その「J209」が中分類や大分類でなににあたるのか、これがまとまっているテーブルがあれば良いのですが…。

J209,急性気管支炎,詳細不明,J20-J22,その他の急性下気道感染症
こんなテーブルがあればいいのですが。


やはり、ひたすらコピー&ペーストして作るしかないのか…。

コメント

  1. 電子カルテ導入業者です。
    たまに覗かせていただいています。

    病名登録では以下のマスタを使わせていただいています。
    MEDISの病名マスタとリンクしていますので、多少手間をかければ該当の病名のICD分類を拾えると思います。

    http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/index.html
    運用補助マスター ⇒ 臨床病名階層メニューテーブル群「サンプルおよび詳細情報」 ⇒ 「階層項目テーブル」「階層関係テーブル」

    ご要望に添えば幸いです。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    電子カルテベンダー様にもご覧いただけているとは幸いです。
    最近更新が滞っておりますが、病院側の本音を書くようにしますので、機会がありましたらまたご意見いただければと思います。

    さて、ご紹介いただいたサイトなのですが、私もチェックしておりました。
    これに、分類名を付加すればよいのですが、これから地道にやっていこうと思っています。

    返信削除

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