SONY、PC事業から撤退!の中、VAIO Fit13A レビュー

前回の記事でお伝えしましたが、普段使いのPCを買い替えました。

SONYをこよなく愛する私が、はじめてPCのレビュー記事を書いてみようかと思っていた矢先、

ソニー、パソコン事業を売却へ

なんとも切ない気持ちですが、VAIO Fit13Aを購入しようと考えている人がいたら、少しでも参考になればと思います。

これまで使用していたPCは、同じくVAIOのZシリーズで、似たようなサイズのVAIO Fit13Aを選択しました。
購入のきっかけは、前回の記事でも書いたのですが、少しずつ各部署にWindows8のPCが導入され、システム部門に対する問い合わせも、Windows8に関係する話題が多くなってきためです。
答えに窮することがぼちぼち出始め、年貢の納め時?とばかりに、気に入っていたZを手放すことになりました。


 【タブレットモードと引き換えに重くなった】

最初に書いてしまいますが、今のところ「失敗したかな~」と思っています。
この機種、液晶ディスプレイがクルッと回ってタブレットとして使えるというのが”売り”なのですが、それゆえに多少の犠牲も払っているわけで…。
購入前から、タブレットしての使い道はあまり想像できていませんでした。打ち合わせで、自分のPCの打面を他人に見せるときに、クルッと回ったらいいな~と思っていたくらいで…。
それでも、実際に手にすれば今までにはなかった発見があるかもしれない、と思ってチョイスしました。

ですが、10日ほど使用しましたが、まだ一度もタブレットの出番なしです。
(なんか、見せびらかすようで恥ずかしい感じも…)

こうなると、ディスプレイの回転機構と引き換えになった、「重さ」が恨めしくなります。
前のZはディスプレイ部が極薄で、かさばらないし軽いし、だったのですが、Fit13Aは手にするとズッシリきます。

【ディスプレイは鮮やかに 】

ディスプレイは解像度が上がり(Zは1600×900、Fit13Aは1920×1080)、とてもキレイな映像になりました。
「高解像度になると、文字がアイコンが小さ過ぎで使いにくいのでは」という心配もありましたが、そこは、Windows8の仕様なのだろうと思いますが、あまり気にならず…というか、むしろ大きすぎで、「解像度を無駄にしていないか」と感じるくらいです。

【バッテリーは(私には)必要十分】

ディスプレイの性能アップが影響しているのかわかりませんが、Zよりもバッテリーの持ちが悪くなったように感じられます(両方共標準バッテリー)。とはいえ、それでも必要にして十分な時間駆動できます。やはり、SSDの恩恵でしょうか。会議の1本や2本は全然問題なくこなせます。試したことはありませんが、スタミナモードにすれば終日いけるのではないかとすら思えます。

余談ですが、電子カルテのPCも、次回リプレイスの時はSSDにしようと思っているくらいです。当院で使用している電子カルテシステムはクライアントPCのHDDは30GBしか使っていません。ノートPCはバッテリーを大型ものに仕様変更しているのですが、SSDで消費電力を削減するアプローチもありかと思っています。現状の問題は、各メーカーの普及モデルではSSDが選択できないことです。リプレイスはもう少し先なので、その頃には現実的になっているといいと思っています。

【ディスプレイを閉じて使用できない】

さて、これが一番の問題です。私は、自分のデスクでは、ノートPCに外部ディスプレイと、キーボード、マウスを接続して、デスクトップ機のように使っています。Zは、このデスクと、持ち運びがケー0ブル1本でできるところが魅力でした。今回のFit13A購入にあたり、Zのようにいかないことはもちろん承知しており、HDMIとUSBケーブルを接続して、デスクで使用していました。
すると、挙動が不自然で、突然カーソルがあさっての方向に行ったり、関係のないアプリケーションが開いたりするのです。
タッチパネルディスプレイが反応しているのだと気づくのに、そう時間はかかりませんでした。VAIOカスタマーリンク(相談窓口)に感度調整などできないものか聞いてみると、「ディスプレイを閉じて使うことは想定していない」とバッサリ。というわけで、今は「タブレットモードで閉じたまま?」、使用しております。

【有線LANとVGAポートはありません】

無線LANで使用することを想定しているのでしょう。有線LANのポートはありません。想像してみると、LANケーブルがつながったタブレットというのも、なかなか滑稽な…。
映像出力はHDMIのみです。当院のプロジェクタはどれも古いので、HDMIのポートがありません。
この点は少し困っています。

【まとめ:タブレットとしての出番がどれだけあるか】

いろいろ書いてきましたが、Fit13Aのようなタブレットとのハイブリッドなタイプはは、私のような使い方には、もしかしたら合っていなかったのかもしれません。例えば、同じVAIOシリーズでも、13Proのように、従来のノートPCを極める形の方が、良かったような気がしています。
ただし、これは「現在」の評価です。今までにないものを、実際に使わず想像力だけで見極めるのは、なかなか難しいものです。今後、タブレットモードの出番を増やせるように、使い方を模索してみたいと思います。

コメント

  1. 情報提供いただきまして、ありがとうございます。
    私だけかと思っていましたが、「閉じて使う」という方がいらっしゃることに、驚きです。
    実は、ここところ、VAIOのPro13に買い換えようかと本気で悩んでいました。タブレットスタイルで使うことがほとんどないので、やっぱり普通のノートの方がいいなぁ…と。
    しかし、今日情報提供いただいて、この問題を思い出しました。もし、Proだったら、ディスプレイがひっくり返せないので、同じ現象が起こるなら、「閉じて使う」はアウトですね。今度、ソニーストア(にあるらしいので)に行って試してみようと思います。
    とりあえず、ご紹介いただいたアップデートは試してみるつもりです。

    Multi-Adapterは使い勝手が良さそうですね。院内で私が出没?する場所は全て無線LANが整備され、また、最近はプロジェクターは使わず大型の液晶ディスプレイを使うことが多くなったので、あまり問題になっていなかったのですが、出張などの機会があったら購入を考えたいと思います。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

GoogleのAutoDraw、ピクトグラム作成に使えそう

旧字体や外字は使用できません

患者さんの視線とサインの高さ