新しい看護部長に寄せる期待

来年度、看護部長が交代します。

私がこの病院に転職してきたのが6年前。その時すでに現在の看護部長がいらっしゃいました。

6年前、転職してきたばかりで、電子カルテの導入という大役をまかされたのですが、この病院のカルチャーもわからず苦労したものです。
その時、看護部長だけが、「来たばかりなのに、責任の重い仕事を任されてたいへんねぇ」と、声をかけていただき、「ちゃんと見ててくれる人がいるんだ」と思い、その言葉に勇気づけられてなんとかプロジェクトを乗り切ることができました。

看護部長ほどの要職になると、その交代は影響も大きく、1年ほどかけて準備します。

病院としては、一応、役職者以上のトップシークレット、ということになっているのですが、まあ、これだけ大がかりに準備していると、一般の職員も気づくわけです。

一番わかりやすいのが、次期看護部長の「研修」です。

現場を離れマネージメントを専念するので、未経験の仕事をします。
新しい知識を学ぶため、ということで専門の研修プログラムに参加するので、とにかく病院にいません。


さて、研修中の次期看護部長、今は経営に関するプログラムに参加しているらしく、最近やたらとメールが入ってきます。「あの資料の元ネタは?」、「こういうデータって出せる?」と。

今まで現場でバリバリやっていた人が、いきなりこういう研修に放り込まれて、さぞたいへんな思いをしているだろうと思いきや、たまにお会いして話すと、結構楽しんでやっているようです。

研修では、データに基づいた運営の重要性について教えられて、それがおおいな「気づき」につながっているようです。

経営企画の仕事の一つに、有効なデータを経営に提示することが挙げられます。
私自身はデータを意思決定に活用することは、とても良いことだと思っていますし、どちらかといえば「得意分野」です。

しかし、当院は数字でものを語るのことを避ける風土で、こういった仕事はあまり求められてきませんでした。

次期看護部長と話していると、そんな雰囲気も少し変わりそうな気がします。

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