「選べる制服」の不思議

前回の記事で制服の話を書いたのですが、もう一つ。

私はどうしても、制服が「選べる」というのが、馴染みません。

こと看護師に至っては、熾烈な獲得競争の中で、個人の好みに応じて制服を選択できることが一つのアピールポイントになっている…そうです。

たしかに、他院さんの看護師募集特設サイトなんかを見ていると、「看護師の制服は、全部で〇種類…」なんてコピーを見つけることができます。

そんな時代なんですかね…。

当院では、事務服も一部「選べる」んです。スカートやベストは統一されているのですが、ブラウスだけ白、青、ピンクから選べるのです。

まあいろいろな考えがあると思うのですが、私が思うに、「制服」とは、いわば「アイコン化」です。

医療機関で仕事をする上で必要な機能が備わっていることは大前提ですが、一目見て、この病院の職員であること、そして、ザックリと医療職なのか事務職なのかわかることが求められます。


ブラウスを替えてまで「個性」を出したいのか、いや、たかだかブラウスの色を変えてだせる「個性」って、どれほどのものなのか…、私にはよくわからないのです。

制服を管理をする職員も、ブラウスの色が複数あるおかげで、この人には、白が〇枚、青が〇枚、ピンクが〇枚、別の人には…と、気を使わなければなりません。


意味があって、変化をつけるならまだわかります。担当する業務が違うとか、役職によって違うとか。

まあ、前回の記事に書きましたが、多くの職員が集まって決めれば、それぞれ言いたいことを言います。意見がぶつかったところで、「ではブラウスだけでも選択制にしよう」となったのでしょう。

ブラウスくらいたいした問題ではないと言えばその通りですが…。

これまた前回の記事に書きましたが、やはり、制服の検討を現場に丸投げするのは、良いことではないように思います。



コメント

このブログの人気の投稿

GoogleのAutoDraw、ピクトグラム作成に使えそう

旧字体や外字は使用できません

患者さんの視線とサインの高さ