参加者多すぎで、初リハーサルは大失敗に

電子カルテ稼働を控え、先日ついにリハーサルを行いました。

当院では、大きく、「外来」、「病棟(入院)」、「透析」の3カテゴリーに分けて企画しています。

それぞれ段階的に、会議室の中で行う「シミュレーション」、現場に出て実際に持ち場についておこなう「リハーサル」、リハーサルの中でも、数をこなすことを目的にしたり、部門間の連携を中心に行ったり、この先びっしりスケジュールが組まれています。

さて、数あるリハーサルの中で、1つ目である「外来」の「会議室シミュレーション」を行いました。

大きな会議室の中で、「受付」、「診察室」、「検査室」…など、各現場を想定したブースを作って行うのですが、さながら文化祭の模擬店のよう。

会議室の中で一同に介して行うのには、「互いの顔が見える」ところに意味があります。

自分の部署のことだけでなく、「自分の部署の操作が、他部署に対してどのように影響するか」、逆に「他部署の操作が自分の部署にはどのように影響するのか」を確認します。

「診察室でオーダーを入力したら、検査室にはどのように見えるのか」、「検査結果を入力したら、診察室ではどのように見えるのか」、「その時、看護師は検査が終わったことをどのように知るのか」など、自分の部署にいるだけではわからないことを学んでいきます。

たぶん…、想定外のケースが発生した時に、仕組みがわかっていれば、ある程度対応できると思うのです。ところが、自分の部署の段取りしか教えられていないと、他部署でどう影響するのかわからないので、行動が止まってしまうと思うのです。

そして、前日から会議室を入念にセッティングして望んだのですが、想定外の大失敗に。

各部門のキーマンだけを集めて行うつもりが、看護部が大勢参加して、診察室のブースがあふれることに。
他の部署のスタッフが全く近づけない状態になってしまったのです。

せっかく時間を割いて(もちろん夜です)集まってくれたのだから、「帰ってください」とも言えず、とりあえず始めてみたのですが…。

そこらかしこで「操作説明会」になってしまい、想定していたケースがまったく消化できず。

後でで聞いたのですが、看護部内では「都合のつく人は見学を」というアナウンスが回っていたそうで。

段取り一つで、こういったイベントの成否が大きく変わるという話でした。
反省…。

コメント

  1. おつかれさまです。それは大変でしたね。会議室を使ってシュミレーションするというのは始めて聞きました。これは電子カルテベンダーさんのリハーサル手法なのでしょうか?他部署の影響も理解できるというのは今後運用していく上で重要なのでよい試みですね。ちなみに私が経験しましたリハーサルでは病棟は完全に操作説明会となってしまい一端末に10人ずつ群がるような感じでした(^^;

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    1. ご指摘の通り、会議室を使うのはメーカーさんからの提案で、なるほどと思いました。
      初心者さまの表現に「群がる」とありましたが、まさにその通り。「見えないって…」と心のなかで思いながらも、積極的に参加してくれているのでそれも言えず。
      さて、「外来」でこの失敗をしてからは、他の部門はそこそこうまくやっております。

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  2. リハーサルおつかれさまでした。
    当院の時は実際に外来でリハーサルを行い、受付、診察、検査、会計まで行いました。「リハビリの依頼はどうするのか」と少しでも、想定外のことが起きるとあせったものです。
    当院も導入から一年が経過し、他病院から見学を受ける機会を得ました。昨年準備に使った資料を漁りながら、見学の資料を作っております。こちらのサイトも紹介させていただこうと思います。またコメントさせてもらいますね。

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    1. 他院からの見学を控えておられるとは、それはそれで準備などあって大変なことなのだろうとお察しします。
      このブログでも、何度か見学に行った時のことを書いておりますが、その時見学先の病院で、色々と教えていただいたことは、私にとって大変価値あるものでした。その後、こちらが忙しくなってしまい、その病院とはコンタクトがとれていないのですが、いくら頭を下げても足りないくらい感謝しています。
      そんな経験から、このブログでもできるかぎりいろいろ発信したいし、いずれ見学を受けるような立場になったら(まだ始まってもいないのに…)、あの時の恩を返すつもりで、真剣に対応したいと思っています。
      お忙しいとは思いますが、お互い頑張りましょう。

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