バーコードの読み取りは、スキャナの精度も関係があるようです

入院患者さまのリストバンドに始まり、検体ラベル、注射ラベル、受付票、会計票…と、さまざまなシーンで活躍するバーコード。

読み取りの精度でお困りの病院はありませんか。

いっそエラーになってくれればいいのですが、「読み違え」は本当に困ります。
一度バーコードの認識が間違うと、それが1万件に1件だろうが、100万件に1件だろうが、「バーコードを読み間違える可能性」を考慮したオペレーションをしなければならなくなるので、現場の業務負担は飛躍的に増えます。

当院では、電子カルテ導入からもうすぐ2年になりますが、たまに読み間違いがあって、インシデント報告であがってきたりします。
報告の「今度の対策」欄に、「必ず目視でも確認する」と書いてあると、システムを司る側としては、心が痛みます。

さて、このバーコードの読み取り精度についてですが、最近、スキャナの精度も関係していることに気づきました。

先日、「検体ラベルが読めない」ということで、連絡を受けました。ほどなくして、原因が、ラベルプリンタにあるということがわかりました。ラベルプリンタの細かいピンが欠けたことにより、白く筋が入るというか、印刷されないラインが入っていたのです。その幅は、肉眼でなんとかわかる程度。

この時、電子カルテのPCに接続している、1本1万円程度のスキャナでは読み取りエラーになるのですが、検査装置に付属している見るからに高そうなスキャナだと、キレイに読み取るのです。

最初は、これって検査装置のスキャナのほうが「大雑把」なのでは…と思ったのですが、メーカーさんに確認したら、これは「バーコードを補正する機能がある」からなのだそうです。

電子カルテ導入の際に機器選定したのは他でもない私なのですが、正直うと、バーコードスキャナに対する認識が低く、「バーコードなんて統一規格なんだから、どれでもいっしょ」くらいの考えでした。むしろ、ハードに扱われるので、消耗品的な考えて、安いもので回したほうがよいと思っていたくらいです。

認識率を向上させるには、他にも、バーコードの印刷を工夫するとか、チェック用の桁を埋め込むとか、いろいろ方法はあるのですが、これから導入を検討されている病院さんは、スキャナの精度も十分ご検討したほうが良いかと思います。

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