外来の予約枠数の設定はアンタッチャブルだそうで

当院では、どうも電子カルテ(のデータ)を経営に活用するということは全くなかったのですが…電子カルテ導入から2年が経過した今、ようやくオーダーが入りました。

「外来の予約枠がどれくらい埋まっているのか、稼働率を集計しろ」と。

なにやら話を聞くと、非常勤の先生が思ったほど稼働率が上がっていないのだそうです。

電子カルテには、それっぽいツールがいろいろと用意されているのですが、どうも当院で求められているものとは若干のずれがあるようで、自分でデータを加工することにしました。

私は、昔からMicrsoft社のAccessというデータベースソフトを使っております。電子カルテのデータベースにAccessから接続できれば…と、これが意外にもあっさりOK。

じつは、本番のデータベースに直接接続するのではなく、認められているのは、レプリケーションしているバックアップのデータベースでした。

というわけで、環境さえ整えば外来の患者数を集計するくらいは簡単な仕事です。

さて、今回のお題は「稼働率」ということなので、設定されている「予約枠数」に対し、どれだけの診療数だったのか、あるいは、どれだけ予約が埋まっているのかで、「稼働率」を算出します。

案の定、著しく稼働率が低い先生がいます。

といっても、これは先生だけの問題ではありません。というか、先生がどうにもならない構造上の問題の方が大きいように感じます。患者さまへの告知が不足していたり、予約を調整するスタッフに情報が浸透していないのだと思います。

もう一つは、「そもそも、設定されている予約枠が適切なのか」ということです。同じ患者数をこなしても、あらかじめ設定している予約枠が少ないなら、「カツカツ」に、多めに予約枠を設定していれば「スカスカ」になってしまいます。

集計結果の報告の際に、これらの問題もあわせて説明したところ、「予約枠のことは、(本人に)あんまり言えないんだよな~」と副院長。
その理由までは聞きませんでしたが、副院長の気苦労、お察しします…。

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