透析師長の愚痴

先日、透析部門の看護師長から見学を受け入れたときの話を聞かされました。

具体的なことは書けませんが、当院を訪れたのは関西圏の病院で、やはり当院と同じように透析に力を入れている病院とのこと。

師長によると、特に誰かのツテということもなく、突然見学を申し込まれたとのこと。

たいてい、医療機関に見学に行く場合は、先方の誰かを知っているとか、誰かの紹介とか、なんらかのツテがあるものですが、いきなりとは、よほどその病院さんが熱心なのか、あるいは、当院の名前がそこそこ知られているのか・・・。

さて、遠方から見学に来られた病院さんに、師長は透析室を細かく説明して回ったそうです。

すると、見学した病院さん、逆の意味でずいぶんと驚かれたそうです。

それは、当院の透析室があまりにも「古い」ということ。

しかも、ハードウェアとしての古さだけでなく、どうも「やり方」も時代遅れだと指摘されたのだそうです。

私には詳細はわかりませんが、師長の話によると、「人力に頼りすぎ」と指摘されたらしいです。

「こんなんだったら、〇〇透析室(複数ある施設のうち古いもの)は見せなければ良かった・・・」とこぼす師長。


私は透析室の運用についての知識はありません。当院のやり方がどうなっているのか、そして世の透析施設の中でどのくらいの位置づけなのか...。

しかし、なんとなくそんな感じ...たぶん組織が硬直しているのではないかと思っていました。

それは、透析部門の職員と話していると感じます。

  • 上意下達の古い組織
  • 合理性よりも慣習が優先
  • 主体性のなさ
会議でよく聞かれるのが、「それは現場で受け入れられないと思う」という意見。

どうも、プロセスやルールを一部変更しようとすると、現場の職員からの反発がスゴくて、その現場のリーダーでさえもコントロールできないのだと。

「上意下達」と書いた一方で、「指示に応じない職員」とは、一見矛盾しているようですが、それらがバランス悪く存在しているのも事実。

こういった組織、私が新人の頃(20年以上前)は、医療の現場といえばそんなものでした。

この病院に転職したのは約5年間ですが、その時に感じた違和感は、やはり間違っていなかったのだと思いました。


さて、前述の師長、かなりガッカリされていました。

ちょっとかわいそうな気もしますが、これはまたとないチャンスなので、少し透析室の運用にも切り込んでみようかと思います。

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