保守的な病院こそRPA
今回も、RPAの話を。
私は、この「RPA」という技術に、とても期待しているのですが、その理由はもう、これにつきます。
「当院のような保守的な病院でもアリなのでは」
古くはレセコン、PACS、電子カルテなど…、新しいものは、大学病院や、一部の先進的な病院が先鞭をつけ、その後、規模の小さな病院に広がっていく、というのが常でした。
中小病院の全てがそうではありませんが、やはり保守的な面は否めず、先行する医療機関の「実例」をみてからでないと、なかなか踏み切れないものです。
コストの問題はさておき、何か新しいことをしようとすると、必ず「抵抗勢力」が現れます。
例えば、「グループウェアを導入して、紙の書類をなくし、ワークフローに置き換えよう」と言ったらどうでしょう。
- 専用のPCが与えられていない職員はどうするのか。
- 頻繁にPCを使わないので、案件が届いたことに気づかないかもしれない。
- そもそもPCが苦手な職員だっている。
- 案件によって決裁ルートに融通を利かせていたが、それができないと困る。
なんて声が聞こえてきそうです。
たしかに、グループウェアを導入するだけではなく、その分のPCを揃えなければいけないし、PCに触れる頻度を増やさなければいけないし、苦手な職員は操作を習得してもらう必要があり、運用ルールを定めて徹底しなければなりません。
たいてい「それだけでは済まない」し、その先の問題に対して思考が止まるから、「抵抗」されます。
しかし、RPAについては、基本的に人間がやることをロボットに置き換える「だけ」です。
今やっている作業を、その前後に影響のない形で自動化していくだけなら、これに異論を唱える人はいないはず。
より生産性を高めるなら、やはりプロセス全体を見直す必要があると思うし、なにより「前後に影響がない」を前提条件にするとRPA化できる業務が限られます。
それでも、全く何も変わらないよりはずっと良い。効果がわかれば、今までかたくなだった職員も、少しは話を聞いてくれるようになるかもしれませんし。
もう2019年も終わりですが、2020年はRPAの年にしたいな~。
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