故障したPCを修理するべきか、買い換えるべきか

とうとうVAIO株式会社から、本当のオリジナルモデルがリリースされました。
大量生産・大量販売とは一線を画す高級路線に踏み切ったVAIO株式会社。なんとなく、誇らしい気持ちなる一方で、価格はまだ発表されていませんが、「たぶん買えないんだろうな~、高くて」なんて思いも。

さて、そんな華々しさとはほど遠い現実が目の前にあります。

先日、給与計算で使用しているPCの修理をしました。
過去形で語っているとおり、すでに「修理済み」の案件です。

しばらく前に、人事課から「給与のパソコンの調子が悪いのでみてほしいんだけど」といわれ、システム部門の職員に対応するよう指示してあったのですが、その後修理の請求書が回ってきて、「ああ、修理したんだ」と。

その額、およそ47,000円(税込み)。

すくなくとも5年以上使用しているこのPC、購入当時でさえ最低限のスペック。
自分が直接担当していたら、修理はせずに、買い換えで対応していたでしょう。

じつは、ここのところ、お金をかけて延命したPCが、期待したほど活躍できずに買い換えになるケースが増えているんです。

当院が、電子カルテを導入したのが、2012年2月。その時に、PACSのビューワーとして各診察室に設置していたPCが大量に余ったのです。
電子カルテ環境では、1台のデスクトップPCから2台のディスプレイに表示する「デュアルディスプレイ」になるので、ディスプレイはそのまま使いましたが、PC本体そのまま余ったのです。
当時、インターネット環境で使用するPCが不足していたので、これを余すことなく流用するよう指示をいただきました。

私としては、以下の2つの理由から、流用を断念するよう意見提示しました。
・もともとPACSのPCにはWord、Excelが入っていないので、ライセンスを購入する必要がある。
・OSがXPなので、サポート期間の満了が近づいている。

結果的には、病院側の意向は変わらず、Officeをセットアップして各部署に設置したのですが、それから1年後にはXP問題が騒がれはじめ、現在はそのそき設置したPCを順次買い換えています。

これは典型的なケースですが、他にも類似したケースが結構あります。


そんな中、給与計算のPCを担当した職員が、なぜ買い換えでなく修理を選んだのか。
「修理だったら環境移行しなくて良いので面倒くさくないから」、「修理だったら購入申請よりも決済が通りやすいから」、いろいろ考えてしまいますが、金額も小さいし、他に波及するようなケースではないから、あまり深い話はしませんでした。


VAIO Zに思いを馳せながらも、泥臭い仕事の毎日です。

コメント

  1. 初めまして、礼と申します。
    以前IT業界に在籍したことがあり、院内SEへの転職を考えていた時にこちらのブログに辿り着きました。
    病院の管理部門がどんなものか目にする機会(ブログなどの体験談も含め)はあまりないので、とても興味深いです。

    職業病の一種でしょうか、医療機関で診察を受ける時は、OS何だろうとかどの言語で開発したカルテだろうとかPCチェックしてしまいますが、小さなクリニックでは今でもXPが稼働中の所が多いのかなという印象を受けます。
    クリニックや公立病院は苦しい部分もあるのかなとも思いますが、XP端末でオンライン請求しないでね、と診察そっちのけでひやひやします(笑)

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    1. 礼さん、コメントありがとうございます。
      「同業」の人だけでなく、「これから同業になる(かもしれない)」人に、このブログが読んでもらえているなんて、感無量です。
      これからは、そのような方を意識した記事も書いていきたいと思います。
      良い機会なので、近いうちに「病院のシステム管理者」という職業についての思いを書きたいと思います。

      ところで、文面からは推察するに、礼さんは、「院内SEの転職を、考えていたが、まだ転職していない」ということでよろしいでしょうか。

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