人事システムの導入を検討しています

病院の中には、HISに関連するシステム以外にも、いろいろなシステムが稼働しています。
財務会計や給与、購買など、診療とは直接関係ないシステムがこれにあたります。

これらのシステムは、限られた部署で使用するものなので、我々システム部門の人間は、あまり関わりがないというか、関わりたくないというか…。

今日は、そんな部門システムの話です。
このたび、我々システム部門から、「人事システム」の導入を提案することにしました。

さきほど、部門システムには「関わりたくない」と書いたばかりで、なぜ自ら関わることになったか…。

実は、電子カルテの導入プロジェクト真っ盛りだった約3年前、ユーザーマスタを作ろうと、人事部門に協力を要請しました。そこで、まともに使える職員マスタがないことに気づきました。
人事部門は、給与システムが導入されていました。給与システムはその名の通り、「給与」が正しく支払われれば良いのです。使っている職員マスタの部署や役職、資格などの情報でも、給与計算に関係ないものは省かれていたのです。
おかげで、職員マスタの制作に想定外の時間がかかってあせったものです。

人事部門の仕事に懐疑的になったのはその頃からです。
この程度の職員情報しかなくて、大丈夫なのかな…、と。

その後も、人事部門の事務所に出入りしていると、交わされる会話がなんともアナログな話ばかりであることに気がつきます。「あのファイル(紙)って、誰がもってるんだっけ?」、「〇〇病棟の〇〇さんて、主任になったんだっけ、まだ副主任だっけ?」と、こんな感じです。

よく観察していると、人事部門には古株の職員がいて、その人に聞くと、昔のことでも結構「なんとかなる」のです。
まあ、「なんとかなる」のですが、問題はそれに費やす時間です。一つの調べ事が完結するまでに、多くの人を巻き込みます。そして、記憶はあくまで「記憶」、「うろ覚え」を確実な情報にするまでに、結局いろいろな書類をひっくり返す。

大学病院ほど大勢の職員がいるわけではありませんが、現役だけで数百人、退職者を含めたらウン千人です。

おそらく、人事部門の職員も、「現在の非効率」と「将来の破綻」をうすうす感じていながら、日常業務に追われて動けないのでしょう。

「人事情報をシステムで管理すれば良いのに」とずっと思っていましたが、これを口にしたら最後、余計な仕事が増えるので、ずっと黙っていました。

そんな中、運悪く病院の行事の幹事になってしまったのです。
職員の福利厚生の一環で行われるレクリエーションなのですが、参加者の確認や、会費の集計などが、本当に面倒…。
しかも、中途入社の私には、「〇〇部署の〇〇さん」といわれても、ピンとこないのです。


「もうヤダ…」というわけで、「(いいかげん、)人事システムを導入しましょう」となったわけです。

すでに、人事部門へのヒアリングや、複数のベンダーさんから商品説明を受けたりと、いろいろ動いているのですが、いろいろと問題も出てきました。
近々、人事システムの選定についての記事も書きたいと思っています。

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