データ活用のヒアリングで思ったこと…使い道がわからない資料

一応…、シリーズになっております、「データ活用で思ったこと」。

この資料で何が見えるのか?

とにかく驚いたのがコレ。

話をしたのは、事務系の課長のうちの一人。
課長:「例えばこの資料、毎月けっこうな手間がかかってるんですけど、そのDWHとやらで出すことができますかね? 」 
私:「どれどれ、ん、なんですかコレ?」

なんとも、不思議な資料です。集計する軸が不自然なのです。

あまり詳しくは書けませんが、例えるのは簡単です。

例えば、売り上げ資料。縦軸が「月」、横軸が「診療科」…と思ったら、突然「自費」と出てきます。
各診療科の中に、子項目として「社保」、「国保」…、「自費」とあるわけではなく、診療科の並びにあるのです。
一般内科、〇〇内科、△△内科、□□外科、▽▽外科、自費、救命救急科…
なんともトリッキーな資料。これは、クエリではできませんな。必ず「人」が介入する必要があります。
私:「あの、これどうやって見るんですか、横の合計は正しいんですよね?」
課長:「だと思いますが…」

何のための資料なのか、作成者が知らない

まあ、実際に資料を制作しているのは課長ではなく、その下の職員でしょう。
それにしても、この資料はどうやって見れば良いのか…。

話をしていると、こんなやりとりが…。
私:「この資料って、どのレベルまでまわるんですかね?この資料で毎月何を見てるんですかね?」
課長:「私も知らないんですけど、長年コレでやっているので、上はコレが見やすいのかと。」
これ以上の対話を続ける気力はありませんでした。

DWHベンダーさんと話をしていると、こういうケースは、グループ病院や、公立の医療機関で多いそうです。
本部で指定したフォーマットで資料を提出するので、電子カルテのリプレースの時に、カルテベンダーさんが対応できない場合は、DWHベンダーさんが請け負ったりすることがあるのだそうです。


まあ、ここまでひどいケースは当院だけでしょうが、意外と、「何に使われているかわからない」という資料、多いのではないでしょうか。

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