データ活用のヒアリングで思ったこと...大きく分けると①定型、②分析、③現状認識
シリーズで書いております、「データ活用のヒアリングで思ったこと」。
前2回が、ハッキリ言って「現実を知って落胆した」内容でした。今回は少しまともな記事にしたいと思います。
前2回が、ハッキリ言って「現実を知って落胆した」内容でした。今回は少しまともな記事にしたいと思います。
データ活用のアイディアは大きく分けて3種類
私がヒアリングしたところ、活用方法のアイディアは大きく3種類に分かれます。
- 定型資料の作成
- 分析業務
- 現状認識
活用方法①:定型資料の作成
毎月、毎週、決まった形で提出される資料。
中には、既存のシステムで出すことができない、当院独自の集計表があり、これをなんとか自動的に出せないかと。
集計方法は難しくないのですが、システムから一発で出せないので、似たようなリストから、情報を拾って集計する、これを「データ活用」といって良いのかはわかりませんが、多くの部署から、同様の意見が寄せられました。
最近では、QI(クオリティ・インディケーター)が話題になっていますね。
当院では本格的にQIを進めていませんが、もしやるとなったら、たいへんな仕事になりそうです。
活用方法②:分析業務
私のような企画業務に就く者が「経営」の観点で、あるいは、医師が日常業務や学会発表に役立てるために...。
条件を変えながら大量のデータを集計する。
①と違うのは、「条件を変えながら」という部分。
なんらかの「仮説」を検証するために、なにかの「規則性」を見いだすために、条件を変えながらデータを集計する仕事。
これが、データ活用の醍醐味かもしれませんね。
活用方法③:現状認識
上記2つとは、少し毛色が違うのですが、リアルタイムに情報を確認したい、というニーズがあります。
例えば、「予約枠の空き状況」。
大型の検査機器は、遊ばせておくだけで損失です。予約枠の状態をリアルタイムで共有できれば、「空き」に気づいた医師が、オーダーを出せるかもしれません。
例えば、「感染情報の把握」
「〇度以上の発熱や、下痢症状を訴える患者が急に増えた」など、データを監視して、場合によっては積極的に通知する。それによって、院内感染の兆候をいち早くキャッチすることができるかもしれません。
より実践的で、診療現場の職員に直接メリットをもたらすのが、この「現状認識」の活用方法だと思います。
といわけで、大きくこの3つに分けて活用方法を分類しました。
すると、ある課題が見えてきましたのですが、その話題は次回の記事で。
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