M言語って知っていますか

先週末(9/1~2)、ある方のお誘いで、「第44回 日本Mテクノロジー学会」に参加してきました。

この「日本Mテクノロジー学会」、学会のWebサイトにはこのように書かれています。
日本Mテクノロジー学会について 
 この学会は、ISO(国際規格)およびJIS(日本工業規格)で制定されているコンピュータ言語でデータベース言語のM言語についての利用応用・利用技術・アプリケーション・教育などを考えるために設立されました。
ここに出てくる「M言語」、別の呼び方で、「MUMPS(会場では「マンプス」と読まれていました)」とも言うらしいのですが、知ってましたか?

このブログをご覧の方は医療システム系の方が多いので、 ご存知の方もいるかもしれませんね。

というのも、この「M言語」、医療情報処理用の開発言語として、かなりの歴史があるとのことです。

詳しくはWikipediaをご覧下さい。
Wikipedia「MUMPS」
恥ずかしながら、私は今まで一度も聞いたことがありませんでした。

で、この「M言語」をベースにデータベースや開発環境を整えたのが「Caché」(キャシェと読む)という、こちらはInterSystems社が製品として販売している…、なんと呼べば良いのか、データベース製品です。

こちらも詳しくは、リンク先をご覧下さい。
Wikipedia「Cache」 
こちらは知っていました…、名前だけ。どうも、さまざまなシステムのベースに使われているらしい、くらいの知識で、何ができるのか、他のデータベースシステムと比べて何が秀でているのか、さっぱりだったのです。

こんなレベルの私でしたが、学会では、PCを使ってのチュートリアルなどもあって、この「M言語」および、「Cache」のことを、ほんの少し知ることができました。


さて、ここからは、実際にチュートリアルで操作させてもらった「Cache」の話です。

(素人の私が、間違った理解をしているかもしれませんが、そのあたりご容赦いただき読んでください。)

これ、データベースを扱うエンジニアには、一度触れてみてほしいのです。

ポイントは2つ。

ポイント①非リレーショナルデータベース

長い間、データベースと言えばSQLを駆使してリレーショナルデータベス(以下RDB)を構築・運用するものでした。

ところが、ここに来てNoSQLなる言葉がネットで出回ってきています。

RDB+SQLがなくなることはないし、この先もメインストリームだと思います。しかし、IOTの時代が到来し、非定型のデータが大量にあふれる今、定型が前提のRDB+SQLとは違う何かが求められているのだと思うのです。

このCache、SQLだけでなく、なんと呼べば良いのかわからないのですが、オブジェクトベースの操作ができるということで、慣れ親しんだRDB+SQLとは違った世界が感じられたのです。

ポイント②Webインターフェースを構築するウィザード

最近の私の課題なのですが、RDB+SQLで電子カルテ上のデータを加工するときに、エンドユーザーにWebベースのインターフェースを提供したいのです。

これまで、ExcelとVBAでそれなりにエンドユーザー向けのインタフェースを構築してきました。使用するユーザーが少数の場合は良いのですが、大量に情報を配信したい目的には、Excelは不向きです。

すると、「Webシステム」が頭に浮かんでくるのですが、それには、サーバー構築からはじまり、RDB、SQLはもちろん、HTMLや多くのスクリプト言語などの知識が必要になります。

Casheには、Webのインターフェースをウィザードで生成する仕組みが備わっています。
(実際にチュートリアルでで使いました)

おそらく、ウィザードで可能なことはごく基本部分で、作り込むにはかなり勉強する必要がありそうですが、それでも「可能性」を感じます。


この記事を、「M言語」、「Cache」の専門家の方が目にすることがあり、私の理解が違っているようでしたら、ご指摘いただければと思います。(できれば優しく)

そして、この記事を見て「M言語」、「Cache」に興味をお持ちになった方は、InterSystems社のページから、Cacheの評価版がダウンロードできますので、一度触れてみてください。

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