台風15号の被害:食料調達
薬品や診療材料などのサプライは、さほど困りませんでした。
被災地域は限定的で、そのすぐ周辺の地域は被害が大きくなかったので、「外から入ってくるモノ」が滞ることは、ほとんどありませんでした。
ただし、食料だけは別です。
患者食も、それから職員食も、停電で使える調理器具が限定されるので、食材の調達に問題がなかったとしても、メニューを変更せざるを得ないのです。
そして、一旦変更したメニューは、「それ用」に食材を調達しているため、停電が復旧しても、すぐには戻すことができないとのこと。
結果的に、患者食が通常のメニューに戻ったのは、9日目の9/17(火)です。
被災地域は限定的で、そのすぐ周辺の地域は被害が大きくなかったので、「外から入ってくるモノ」が滞ることは、ほとんどありませんでした。
ただし、食料だけは別です。
患者食
患者食が提供できなくなるような最悪の事態は避けることができましたが、しばらく患者さんには緊急時のメニューで我慢していただくことになりました。患者食も、それから職員食も、停電で使える調理器具が限定されるので、食材の調達に問題がなかったとしても、メニューを変更せざるを得ないのです。
そして、一旦変更したメニューは、「それ用」に食材を調達しているため、停電が復旧しても、すぐには戻すことができないとのこと。
結果的に、患者食が通常のメニューに戻ったのは、9日目の9/17(火)です。
職員食
当然ですが、患者食優先なので、職員の食事は二の次です。
大量のカップラーメンを調達し職員食堂に準備、お湯だけ沸かして職員の空腹を満たしました。
この数日は、お昼時になると院内の至る所でカップラーメンの香りがしていました。
9/12(木)から昼食だけ復旧(ただしメニューは通常とは異なる)し、完全に元通りになったのは、患者食から1日遅れて昨日からです。
街のお店が開いていない
病院の中はこんな具合でしたが、とにかく困ったのが、スーパーもコンビニも町中のお店が開いていないこと。
これは、私の推測なのですが、停電により「システムが動かない」ことが問題なのだろうと。
前述の通り、周辺の地域からさまざまな「商品」を受け入れることは、「流通」としては十分可能だったはずです。
しかし、各店舗のPOSレジや、在庫管理システム、受発注システム、そして「通信」ができないことで、様々な処理ができなかったのでしょう。
今の時代、なんでも「ピッ」ですからね。
なので、前述のカップラーメンも、遠く離れた場所まで、事務職員が車を飛ばして買い出しに出かけたりしました。
ホームセンターに行ったときのこと
ちなみに、台風が去った9/9(月)の朝、真っ先にホームセンターに給油ポンプを買いに行きました。
自家発電機に給油するためのポンプが必要だったのです。
案の定、営業している店が見つからず、何件か周りやっと開いているお店がありました。店の前には何やら行列ができています。その理由はすぐわかりました。
店内が真っ暗で、我々「客」が入っていって商品を探せる状況ではありません。
店員が客の「欲しいもの」を聞いて、懐中電灯をたよりに、店先まで商品を持ってくるのです。
そして、当然レジもないので、電卓で計算、領収書を手書きしてもらいました。
そんな調子なので、一人あたりの客をさばくのに、とてつもない時間がかかるわけです。
ITを駆使して徹底的に最適化していると、こういう時のギャップが激しいのは当然です。
ちなみに、行列に並んでいる客のニーズは、もう圧倒的に「ブルーシート」。
私の見ている前で、在庫が切れになったのは言うまでもありません。
店内が真っ暗で、我々「客」が入っていって商品を探せる状況ではありません。
店員が客の「欲しいもの」を聞いて、懐中電灯をたよりに、店先まで商品を持ってくるのです。
そして、当然レジもないので、電卓で計算、領収書を手書きしてもらいました。
そんな調子なので、一人あたりの客をさばくのに、とてつもない時間がかかるわけです。
ITを駆使して徹底的に最適化していると、こういう時のギャップが激しいのは当然です。
ちなみに、行列に並んでいる客のニーズは、もう圧倒的に「ブルーシート」。
私の見ている前で、在庫が切れになったのは言うまでもありません。
さて、停電が続く中、被害が少なかった地域から通っている同僚が、家からおにぎりを持ってきてくれました。
そのおにぎりのおいしかったこと…、いつかお礼しようと思っています。
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