ハードウェアはいつ現場に設置するか

ハードウェアの手配は、かなり綿密な計画を立てる必要があります。
  • カルテメーカー:早く設置してモチベーションを高めたい、操作に慣れてほしい。
  • 現場:そんなこと言ったって、置く場所がない。
と、こんな構図なのですが、どうやって折り合いをつけるか。

また、数百台の規模になると、ハードウェアメーカーもそれなりの納期になります。
特に、当院ではクライアントPCはDELL社のものを採用することもあって、注文してから納品まで3週間~1ヶ月がかかります。
なので、「スペース空けたよ」と声をかけられても、そう簡単に配置できるわけではないのです。
もちろん、そうならないようにある程度の台数を在庫するのですが、あまりスペースがないので、まさに「ヤリクリがたいへん」なのです。

本番に向けての設置はどうなるかというと、事前に置けるものはできるだけ配置しておきます。現場の職員に無理をお願いして置いていきますが、ざっと考えても事前配置できるのは全台数の3分の1程度だと思われます。
残りの3分の2は、病棟は前日の夜に、外来は朝までに配置するのです。考えただけでもゾッとします。

さて、そんな打ち合わせの中、「なんかホントに”綱渡り”って感じですね」と言ったら、カルテメーカーから「何を言っているんですか、そんなの大したことないですよ」と。
カルテメーカーによると、本当に綱渡りなのは、当院のような新規導入ではなくリプレイス案件なのだそうです。なるほど、新規導入なら”ない”ところに置くのですが、現状運用している電子カルテを置き換えるのであれば、まさにピンポイントでPCを入れ替えていくので、少しでも事前に配っておくことが難しいのだそうです。

先日、このブログにリプレイス案件を抱えている方からコメントをいただきましたが、その気苦労をお察しします。

コメント

  1. お疲れさまです。
    リプレイスの件で頭が痛いのは
    確かに置き換えです。
    ギリギリまで現行の物を利用するため、
    どんなに頑張っても全体の台数の一割程度しか
    できそうにない感じです。
    いつも大変勉強になります。

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  2. ラウールさん
    当院では半数は事前に設置できると考えていますが、一割程度の事前設置とは…、その心配お察しします。
    ときおり、「初めての電子カルテ導入だから大変だけど、次(いずれおとずれるリプレイス)は要領を得ているので、もっと楽にできるのでは…」なんて思ったりしますが、とんでもないですね。

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