電子カルテ可動から10日経過しました

電子カルテの可動から、今日で10日が経ちます。

【ハードウェア的には問題なし】
ハードウェアやインフラとしては特に問題なく稼働しております。
当院では、本番と全く同じ環境を使って、システム構築や、説明会・リハーサルなど実施していました。本番が近づくにつれて、徐々に稼働率が上がり、本番直前と、本番ではほとんど変わらない稼働率で、システムに係る負担が急に増えることがありませんでした。
もう15年ほど前になりますが、当時在籍していた病院では、稼働初日にシステムダウンして大混乱になりました。当時、私はシステム部門のではなかったのですが、大変な騒ぎになったのを覚えています。おそらく、当時は開発環境と本番環境が完全にセパレートされ、規模も全く違ったのでしょう。15年も経てばサーバーのパワーも圧倒的に違うでしょうし…。
とにかく、ハードウェア的なトラブルがないのは、システム部門としては本当に良かったです。

【システムの接続に難あり】
ハード的には問題ないのですが、ソフト的には大小様々な問題が出ています。
ひとつは、各部門システムとの接続です。カルテメーカーさんが提供するシステムの中で完結している分には何の問題もありません。電子カルテと、他のベンダーさんにお任せしている「部門システム」との接続でトラブルが多発しています。
当たり前といえばそうなのですが、身内のことはいかようにもできるのでしょうが、相手がいるとなると先方の事情もふまえながらやっていかねばなりません。
臨床検査システムや、透析支援システムなど、電文のやり取りがおぼつかないケースや、スキャナで取り込んだファイルを部門システム仕分けて保存するはずがうまくいかないなど、「システムの問題」は「接続の問題」と置き換えてもいいくらいです。

【やはり運用】
もう一つの問題は、「運用」の周知徹底です。「こういうときは、この場所に記録する」、「記録する時は、この順番で」など、職員同士で示し合わせて置かなければならないことが徹底されていないがゆえに、指示を出す側と受ける側で食い違ってしまいます。
幸い、明らかに「これは入力者が段取りを理解していない」というのが明らかなケースばかりなので大事に至っていませんが、稼働後に起きている問題を、ハード、システム、運用で仕分けるとすれば、圧倒的に運用の問題が多いと感じます。

なんとか稼働できたことで、少しは楽になってブログも頻繁に更新できるかと思っていたのですが、稼働までの長い長い混乱期に「先送り」にしていた仕事がガッツリ溜まっておりまして、それを取り返している日々です。

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