ネットワークに障害が発生しています

現在、電子カルテのネットワークでトラブルが発生しています。「しています…」とは、つまり現在進行形です。
完全にダウンしているわけではないので日常は特に問題ないのですが、どうやら瞬間的に通信が途絶しているらしいのです。

ことの始まりは分院からの通報でした。「なんか、すごく遅いんですけど」と連絡を受けたのですが、なにしろ離れているので「現場に直行」というわけにもいかず、10分程度やり取りしているうちに、「なんか、元に戻った」と。
その後、いくつかの部門システムトラブルが発生して、各ベンダーさんに問い合わせて調べてもらっているうちに、「どうやら瞬間的にネットワークが停止している可能性がある」と。

おもしろい(と言ってはなんですが)、電子カルテやPACSでは問題は発生していません。というのは、これらのシステムでは、サーバーからデータを読み出したり、書き込んだりしている時”だけ”ネットワークにアクセスしているので、瞬間的にネットワークが切れただけでは、影響がないのです。
むしろ他のシステムのほうが、はっきり影響が出ます。例えば、自動精算機は、ネットワークの遮断を感知すると自動的に休止モードに入ります。自動精算機はそれ単体では機能せず、ネットワークでサーバーに繋がって初めて「精算」ができます。ネットワークが途切れて機能しないのに、お金を入れてしまうことを避けるために、即時に休止モードにするのです。

さっそく、ネットワークの施工会社に来ていただき、色々と調べてもらったのですが、今のところ、はっきりとした原因がつかめていません。
インテリジェントタイプのハブが中枢のL3スイッチ1機(スタック)のみで、そのL3スイッチに内蔵しているメモリのログを開けてみたところ、単純なエラーメッセージで埋め尽くされており、核心にせまるような情報がすでに消えていたのです。

ネットワーク会社のエンジニアによると、ブロードキャスト(ネットワーク全体にデータを送信すること。通信する相手が特定できないときに送信されるもの…らしいです、詳しくはそのスジのサイトでお調べください)が大量に発生しているそうです。
ネットワークに何らかの矛盾が発生している可能性があるとのことですが、前述のとおり、ログが役に立たないので、解決には「LANケーブルを引っこ抜いて、状態が変わるか」という、原始的な方法しかないとのことです。
数百台にのぼるPCを一つ一つ試していくのはあまりにも効率が悪いので、サーバーに近いところで行うことになります。幹線を抜くということは、問題の特定という意味では「効率的」ですが、その系統すべてのネットワークが遮断されるということなので、影響はその分甚大です。

とりあえず、今のところ致命的な問題にはなっていないので、日を改めて調査をすることになりました。
その後の経過は、またブログで報告します。

コメント

このブログの人気の投稿

GoogleのAutoDraw、ピクトグラム作成に使えそう

旧字体や外字は使用できません

患者さんの視線とサインの高さ