漏電検査で電子カルテ用サーバーのUPSが故障

先日、年に一度の漏電検査があり、「またしても」トラブルが発生しました。

前回(シャットダウンシークエンスの設定ミス)と違い、今回は電源供給の問題なので、我々システム部門のミスではないのですが…、心臓によくないです。

トラブったのは、電子カルテサーバーに接続しているUPSです。

漏電検査で、一時的に病院全体が停電、その間は自家発電からの電源供給に切り替わります。
漏電検査が終了して自家発電から通常電源に切り替わるときに問題が…、過電流が発生した「らしい」のです。

その影響で、UPSに内蔵されているバッテリーへの充電ができなくなっているのだと。

電子カルテサーバーは、冗長化の目的であらゆるものが二重化されていますが、UPSも多分に漏れず2系統備わっており、1系統のUPSが仮に停止しても、電子カルテの機能そのものに問題はありません。

というわけで、昨年のトラブルのようにシステムが停止し捨てしまうような大事にはなっていません。
サポートの契約に基づき、近くUPSをそっくり交換いただくことになりました。

さて、「過電流の影響でUPSが故障した」とは、サーバーベンダーさん保守を請け負っている会社のコメントなのですが、個人的には納得いっていません。

納得いかないことの一つは、「過電流」です。
今回の件で、電子カルテサーバー以外に、電話交換機に影響が出たようなのです。裏を返せば、「それだけしか影響がなかった」とも言えます。
電子カルテサーバーと、電話交換機はまったく別の場所に保管されており、電源の系統も異なります。まったく別の場所なので、まさに病院全体に影響が出たと考えられるのですが、なぜこの2つだけだったのか。

もう一つは、UPSって、過電流くらいで故障してしまうものなのか、ということです。
一口に過電流と言ってもその程度は様々でしょうし、電流が強ければそれもありうるでしょう。
しかし、サーバー室には電子カルテサーバー以外にも様々なサーバー&UPSが存在します。中でも、電子カルテシステムのUPSはまさに基幹システムということで、しっかりしたモノを採用しています。それ以外のUPS、UPSを介していないサーバーも無事だったのに…。


そんなわけで、トラブルの説明について納得いっていないのですが、さらに納得いかないというか、不思議なのが、サポートの対応です。

すでに書きましたが、問題のUPSをそっくり交換してくれるのですと。保証の範囲内で。

もし、本当に過電流が原因だとすれば、UPSには問題なく、病院側の電源供給の問題であり、ハードウェアベンダーが対応する必要ないのでは、と思うのです。
(と言いながら、結局あまえてしまうわけですが…。)

見方を変えればこういうトラブルも含めて「保守料金」が設定されているのかな、とも思えます。

今回の故障の原因が、「過電流」であったか「それ以外」か、「電源供給」か「ハードウェア」か、って、ビミョーですもんね。

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