PACSの強制クローズで「おつり」
当院では、PACSの設定で、1人の患者を開き続けられる時間を30分としています。
30分経過すると、自動的&強制的にクローズするよう設定しているのです。
なぜこのような設定をしているか。
当院では、レポートはPACSの機能を使用してしています。
電子カルテや専用のレポートシステムを使用する場合もあるそうですが、当院では、読影医の使い勝手を考慮してPACS純正を使用することになりました。読影医は、もっぱら電子カルテは使用しないとのことで、PACSだけで完結する方がよかったのです。
ところが、閲覧するだけの医師も、読影医も、同じ「PACS」を使うので、どうしても排他制御の影響を受けてしまいます。他で画像を開いていると、読影がレポートが書けないのです。
読影医の先生がレポートを書こうとすると、「この画像を〇〇(コンピュータ名)で開かれており…」というメッセージが出て、何もできなくなってしまいます。
何度か、「見終わった画像は閉じてから離席してください」と周知したのですが、特に病棟の先生や、医局のPCで、開いたまま席を立ってしまう先生が多く、ならば、強制的にクローズさせてしまえ、という話になったわけです。
ログオンしたまま席を離れるって、セキュリティ的にも問題が…。
さて、この「30分ルール」ができてから、しばらくは平穏であったのですが、先日、新しい問題が。
手術室で、術中に大型のディスプレイにPACS画像を写しているのですが、「30分毎に画像を開き直さなければならない」とのこと。
なるほど…、それは確かに面倒。
さっそく、PACSベンダーさんに、PC単位で強制クローズの設定を変えられるか問い合わせ中です。
それがダメなら、定期的にアクセスし直す仕組みがとれるか、あるいは画面のキャプチャを表示させるか、検討が必要です。
本当に、この仕事をしていると、ちょっとした変更が思わぬ影響を及ぼすことに驚かされます。
こんな話をPACSベンダーの担当者と話していたら、「そういうの、『おつりがくる』っていうんですよ」と。
うまいこと言うな…。
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