「医療費の事前提示についての疑問」に思う

先日、Googleアラートでこんな記事がピックアップされました。


この記事の中で、このような文書があります。
医療費に関する提示が事前に行われないのが不思議だといつも思うのです。いや、正確にいえば、医療費の提示が事前に行われないことが当たり前になっている、日本の医療風土が不思議です。
たしかに。
言われてみればその通りです。

記事に取り上げられている受診では、高額な画像診断検査をされたことがうかがわれます。
たしかに、画像診断検査は高額なものがあります。
当院ではオーダーする前に、検査の必要性や、ざっとこのくらいの金額になる…くらいの話はすると思うのですが、医療機関、あるいは医師によっては、バラつきがありそうですね。

一方、少額の検査や、処方は、一つひとつ、「この金額になりますが、どうしますか?」とやっていては、診察のペースが落ちて、待ち時間で(今よりも…)さらにご迷惑をおかけすることになるでしょう。

現在の3割負担が、今後、上がることはあっても下がることはおそらくないでしょう。
医療機関側は、今よりも患者様の経済的負担について気を配る必要が出てくると思われます。

自己負担率の推移

ところで、この記事を書き始めるとき、「以前は自己負担率が低かったから、あまり患者様の負担に配慮しなくて良かったのでは」と書くつもりだったのです。

ところが、調べてみたら、3割負担になって10年以上経っているんですね。

(JPEGで貼り付けておきますが、詳しくは引用元の資料のp.21ご覧ください)

なんか、歳とってくると時間が経つのが早く感じるといいますが…、実感しました。

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