当院でもにわかに活気づいてきた「データの活用」(後編)
HISのデータを2次利用したい、と日々思うものの、保守的な当院でなかなか言い出せずにいたところ、あるきっかけで大きく変わろうとしています。
このページにジャンプしてこられたかは、ぜひ「前編」、「中編」からご覧ください。
部長先生(以下:部長)、私が密かに開発していたガジェットに、この上ない興味を示してくれました。
聞けば、データの活用については、ずっと考えていだのだそうです。
話していると、いろいろなアイディアが出てきます。医師として、それから管理者として、私には思いもつかない活用方法のアイディアに、思わずうなってしまいます。
何度も書きますが、当院、とっても保守的なので、「データを活用して…」なんて考えてるのがバレたら、怒られかねないと思って、今まで慎重に考えて、考えて、考えて…考えた末に行動できず、だったのが、強力な味方の登場に、心強い限りです。
ここは部長を信頼し、データを活用するにあたりいくつかの課題について説明。
そのうちの一つが、「どんなプラットフォームを使用するか」であることをお話ししました。
「中編」に書いたことを丁寧に説明しました。
思い出されるのは、「前編」で書いた、ある会議での科長の「玉砕」。
まったく「反応なし」だった、あの日のこと。
勉強会を開催したところで、何人が集まるやら…。
「集まらなくても仕方ない。その時は、またコツコツとやっていけばいいじゃないか」
と、部長と科長から励まされるものの、不安を引きずりながら、各部署の所属長に勉強会の参加を打診して回ることにしました。
すると、予想外に、みんなの反応が良いのです。
どんな仕組みで、どんなことが解決できるか、ていねいに説明すると…、
「例えば、こんなこと、できるのか?」
「そんな仕事なら、ウチ、山ほどあるけど…」
もう、みなさんガッツリ食いついてきてくれました。
先日の会議では、説明の時間が限られていて大雑把になってしまったこと、それから突然の説明だったので、あまり理解できていなかったようです。
中にはこんな声も。
「その勉強会、若いのも連れてっていいか?」
データの入力や集計作業は、どの部署でも、中堅以下の若い職員や、コンピュータやExcelに詳しい職員がやっているものです。
「実務担当者に参加させた方が、より実践的なアイディアが出ると思う」
と言うのです。
なんともありがたい。
そんなわけで、今は勉強会の準備に追われています。
なんか、院内の勉強会なのに、ものすごいプレッシャーです。
このページにジャンプしてこられたかは、ぜひ「前編」、「中編」からご覧ください。
部長、鋭いッス…
部長先生(以下:部長)、私が密かに開発していたガジェットに、この上ない興味を示してくれました。
聞けば、データの活用については、ずっと考えていだのだそうです。
話していると、いろいろなアイディアが出てきます。医師として、それから管理者として、私には思いもつかない活用方法のアイディアに、思わずうなってしまいます。
- 定期検査が滞っている患者を抽出したい
- 医師別に(同じ目的で)異なる薬剤を使うことがあるが、その傾向を知りたい
- 院内感染(が起きてしまった場合~)その感染経路を補足したい
- 要員計画に反映するため、病棟の負荷率を計算したい
他にもいろいろ…、とても勉強になります。
そして、部長も懸念しているのが、各部署が独自にデータを持つこと。
各部署にそんな気はないでしょうが、情報という有効な「資産」が、囲い込まれてしまい、他の部署の職員はその存在すら知らない…。
その状況をなんとかしたいという、強い思いがうかがえます。
データウェアハウスを提案
ここは部長を信頼し、データを活用するにあたりいくつかの課題について説明。
そのうちの一つが、「どんなプラットフォームを使用するか」であることをお話ししました。
「中編」に書いたことを丁寧に説明しました。
- ExcelやAccessなどでもできないことはないが、いろいろな意味で限界があること
- Webシステムは技術的に高度で、開発スキルの習得に多くの時間を費やすであろうこと。
- いずれにしても、開発体制から検討しなければならないこと。
そして、DWH(データウェアハウス)製品の導入を提案しました。
DWHは、たしかに莫大な初期費用がかかりますが、その分、開発に携わる職員の人件費は大幅に節約できると思います。
さて、DWHの導入を院長に打診するならば、費用対効果を示さなければなりません。
そこで問題になるのが、「活用するアイディアがどれだけあるか」です。
そして、そのアイディアが、直接的・間接的に病院の運営・経営にどれだけ寄与するかです。
勉強会を開こう
部長は、すぐに、プラットフォームの選択が重要な課題であること、選択肢の一つにDWHという製品があることを理解してくれました。
そして部長から提案が。
「院内で、データ活用に関する勉強会を開催しよう」と。
今はまだ、病院全体が「データ活用で何が解決できるか」という問題意識を持っていない状態。
ベルカンポ君が開発していたガジェットを紹介しながら、「もしかしたら、ウチの部署のこんな課題も解決できるのでは」というアイディアが出てくように刺激してみよう。
たくさんのアイディアが出てくるようであれば、院長もDWHの導入を認めてくれるのでは…。
とのこと。
思い出されるのは、「前編」で書いた、ある会議での科長の「玉砕」。
まったく「反応なし」だった、あの日のこと。
勉強会を開催したところで、何人が集まるやら…。
意外な反応
「集まらなくても仕方ない。その時は、またコツコツとやっていけばいいじゃないか」
と、部長と科長から励まされるものの、不安を引きずりながら、各部署の所属長に勉強会の参加を打診して回ることにしました。
すると、予想外に、みんなの反応が良いのです。
どんな仕組みで、どんなことが解決できるか、ていねいに説明すると…、
「例えば、こんなこと、できるのか?」
「そんな仕事なら、ウチ、山ほどあるけど…」
もう、みなさんガッツリ食いついてきてくれました。
先日の会議では、説明の時間が限られていて大雑把になってしまったこと、それから突然の説明だったので、あまり理解できていなかったようです。
中にはこんな声も。
「その勉強会、若いのも連れてっていいか?」
データの入力や集計作業は、どの部署でも、中堅以下の若い職員や、コンピュータやExcelに詳しい職員がやっているものです。
「実務担当者に参加させた方が、より実践的なアイディアが出ると思う」
と言うのです。
なんともありがたい。
そんなわけで、今は勉強会の準備に追われています。
なんか、院内の勉強会なのに、ものすごいプレッシャーです。
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