台風15号備忘録:スマホの通信ができない時間帯も

台風19号が迫ってきました。

当院では、明日12日(土)の外来診療を一部休診にすることを決定し、すでに予約が入っている患者さんには、昨日から電話をかけて休診の旨と、次回受診の調整をしております。

外来の看護師が電話をかけているのですが、とてつもない件数だけに本当に気の毒です。

当院の周辺では、2日前頃から、店頭から食品がなくなり、ガソリンスタンドには渋滞ができています。地域住民に、台風15号のことがどれだけインパクトが強かったかうかがい知れます。

相手は自然なのでなんとも言えませんが、本当に困ったものです。

スマートフォンが通信できない

さて、今日も台風15号のことを書きたいと思います。

意外だったのが、スマホの通信ができなくなったことです。

災害時の連絡手段で有効なのは?

なぜ携帯電話が通じなくなったのが「意外」だったのか、理由を書きます。

何度か書いていますが、電子カルテベンダーさんの「ユーザー会」が年に1回あり、そこで毎年のようにどこかの病院さんが、地震や洪水などの「災害」に見舞われたことを報告します。

それは、体験した者が語る、生々しくもあり、本当に貴重な情報です。

その中で、災害に見まわれた直後の「連絡手段」が話題になります。

皆さんの報告を総合すると、通じる順はこんな感じです。
  1. LINE
  2. メール
  3. 携帯電話(スマホ)の音声通話
  4. 固定電話
固定電話が繋がらなくても携帯電話が通じるというのは、ネットワークの構成が異なるのか、正直そのへんはわかりません。

一方で、データ通信が音声通話よりも強いのは、おそらく「タイミング」なのだと思います。
音声通話の場合は、呼び出した相手が「着信」できる状態にないと通話が成立しません。
その点、LINEやメールなどの「データ通信」の場合は、相手の状態にかかわらずとりあえず「送る」ことができて、受信者は通信できるタイミングで受け取ることができます。

ですから、非常時はLINEやメールの方が情報を伝える手段として信頼できる、と思っていたのです。

時間差でやってきた

携帯電話が通じなくなったのは、若干のタイムラグがありました。

聞くところによると、地域一帯が停電になった後、携帯電話の基地局も非常用電源で稼働しており、蓄電池なのか発電機なのかわかりませんが、それが停止して携帯電話がつながらなくなったのですと。

台風が直撃して地域一帯が停電になったのが、10月9日(月)の3:00amごろ。

当日午前中はスマホでいろいろな情報を確認していました。

午後からは時々つながらなくなり、あやしいと思っていたら翌日には完全につながらなくなっていました。

その後、11日(水)の夕方、停電が復旧すると同時に携帯電話の電波も復旧したのですが、その間不便を強いられました。

緊急時ということで、買い出しに出たり、遠方までガソリンを入れに走ったりと、院外に出ることも多くなったのですが、そんなときに携帯電話が使えないのはやはり不便でした。

また、休みの職員と連絡が取れなくなり、安否がわからなくなることも。

そして、電波が不安定なので、患者さんからの電話が、着信はするものの通話ができない、ということが本当に多かったです。


今回のことを受け、当院でも「連絡網アプリ」を検討していますが、「電波あってのもの」ということを前提に運用を考えなければいけませんね。

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