カタヲツケル

今日は、電子カルテの話題から離れて、日常業務のお話です。

私の所属するシステム部門の仕事でバカにならないのが、院内で発生するコンピュータ関係のトラブルの対応です。

私は入職間もないこともあり、あまりトラブルシューティングには参加しません。というか、できません。各現場には医事のレセコンを始め、予約システムやカルテ管理システム、PACS、看護支援システム、この他、基幹システムとは別にWordやExcelを使うための端末が入っています。それらはネットワークが別になっていたり、個別の設定がされていたりと、予備知識無しで触れるシロモノではありません。
そんなわけで、他のメンバーには申し訳ないと思いながらも、私は電子カルテの導入プロジェクトに専念させてもらっています。

とはいうものの、狭い部屋で仕事をしているので、他のメンバーがどのような仕事をしているのか、耳に入ってきます。

トラブルは昨日発生しました。
ある診察室では、1台のPCに2台のモニタを接続しています。いわゆるデュアルモニタという状態です。一報にPACS、もう一方に予約システムを表示しています。
トラブルの内容は、予約システムの画面が横に表示されるといものです。画面が90度傾いているのだから、それは使いづらいことでしょう。
あいにく、システム部門の中でこのあたりの事情に最も精通しているメンバーが今日は休暇をとっています。
メンバーといっても私を含め3人しかいない部署なので、1人目が休み、2人目(私)が使いものにならない、ということで私の上司が現場に向かいました。
結局、トラブルを解決できずに帰ってきた上司、「あそこ(の診察室)は、たびたびこういうトラブルがあって、こっちも困るんだよね~」と漏らしていました。

で、今日。
昨日休んでたシステム部門の同僚が朝から対応。今日は私も現場について行きました。
少しいじって、画面の方向は正常になったのですが、今度は解像度が粗くなってしまった。
で、同僚はあっさりと「これ以上はできない」と。
言われた看護師もきょとんとした感じで、「システム部門にできなきゃ私らには無理でしょ」と。
当然看護師は言います、「メーカーに問い合わせるとか…」。
すると「メーカーには何度も連絡しているけど…」となんとも歯切れの悪い感じ。

さすがに、入職間もない私でしたが、割って入り「とにかく、今日の診察はこれでなんとかするとして、一度メーカーに問い合わせましょう」とその場をおさめました。

「コンピュータ」っていうくらいだから、正確無比なものなのかと思いきや、意外と曖昧なところが多いものです。「原因はわからないけど、とりあえず動くようになった」とかよくあるし、いまだに「相性問題」なんて言葉が通用するので、ついそれで片付けたくなります。
でも、診療現場ではそんなことは許されません。患者様を目の前に、画面が横になっていたら困ってしまいます。運良く治ったとしても、何が原因だったのかわからなければ、現場の看護師は「いつまた同じことが起きるか」と不安だと思います。
1日でも早く、問題を解決する。解決できないのなら、対処方法や予防方法を徹底させなければなりません。曖昧なまま問題を放置せず、「カタヲツケル」まで対応することが必要だと思うのです。

そして、我々システム部門のスタッフは、診療以外のことで現場のスタッフにストレスをかけないように最大の努力をしなければならないと思うのです。

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