電子カルテで使用するプリンタはCanon LBP6600に決定

タイトルのとおり、電子カルテで使用するプリンタはCanonのLBP6600に決定しました。

LBP6600はA4モノクロレーザーです。部門によっては、A3カラーレーザーを使うところもあるのですが、今回大量に現場に行き渡るのはこの「LBP6600」です。

この機種に決めた理由を少しまとめてみます。

モデルサイクル
最初に候補になっていたメーカーの機種はモデル末期でした。
まず気になるのは、サポート体制がいつまで続くかです。メーカーに聞くと、法律で「生産終了から7年」という決まりがあるそうで、A4レーザーはそれほど長く使うものではないので、あまり気にしなくて良いことがわかりました。
問題は、運用開始後に追加購入の要請があった時です。型落ちによって次の機種を買ってしまうと、トナーカートリッジなどの消耗品の型番が変わってしまうことがあります。そうなると、購買部門の仕事がひとつ増えてしまいます。
この機種は発売が2012年4月ということで、しばらくは大丈夫そうです。

消耗品の価格
トナーカートリッジなど、消耗品の価格はとても重要です。
今時のA4モノクロレーザーは、少し前のインクジェットプリンターなみの金額になっています。
なぜそんなに安くできるかというと、トナーカートリッジに主要な部品が含まれており、一緒に交換してしまうからだと思います。逆に言えばトナーカートリッジはそれだけ重要な部品であり、金額も相応になります。
あるメーカーはプリンタ本体はダントツに安かったのですが、トナーカートリッジもダントツに高いという、本体だけで機種選定したら割高な買い物になっているところでした。

LIPS
最後に、Canonの中でこのLBP6600にした理由を。
当初CanonからはLBP6700で提案をいただきました。何が違うかというと、LIPSの仕様です。
LIPSとはCanonの規格で、プリンタ側でデータを処理する機能です。専門的な話はメーカーWebサイトに任せるとして、大雑把に言うと、データ処理をプリンタに任せることで、PCの負担が軽くなるというのが強みです。
CanonではA4モノクロレーザーでも、いくつかラインナップがあって、それぞれLIPSの実装形態が異なります。当然金額も変わってきます。PCの負担は、LIPS IV(LBP6700)>LIPS LX(LBP6600)>CAPT(LBP6300)となります。ちなみにCAPTはLIPS非搭載ということです。
電子カルテシステムの構造から考えると、クライアントPCで大きな負荷がかかるとは思えません。Canonには申し訳ないのですが、おそらくグラフィックやCADなど特に画像を扱う用途、あるいはアプリケーションでLIPSに合わせて設計してある環境でなければ、すでにLIPSの存在は無用なのかもしれません。
ここまで書いて一番下のLBP6300にしなかったのは、基本性能(プリント速度や用紙容量など)が少し劣ったためです。

あまり具体的な数字は書けませんが、今回の機種選定で、少なく見積もっても、当初予定されていた機種で構成するよりも、年間で100万円以上削減できると考えています。

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