バイタルデータの取得の規格統一に期待、コンティニュア・ヘルス・アライアンス
帝京大学医学部附属病院:治験・問診業務のバイタルデータ取得にコンティニュアを適用ノートPCと血圧計・体重計によるラストワンマイルソリューション
増田克善さん(医療ITライター)のこんな記事を見かけました。なんでも、帝京大学病院さんで、バイタルデータの取得して電子カルテに取り込む処理を自動化する取り組みらしいです。記事の多くは治験に関わることなので、私にはピンときませんが、後ろの方の「問診業務支援システム」は興味深く読ませていただきました。
記者の方が書かれているとおり、入力ミスの防止や、データの二次利用など、色々なメリットがある一方、患者様の発する言葉に含まれる意味をどのよう反映するかなど、課題も多いのだと思います。
コンティニュア・ヘルス・アライアンス
ところで、この記事で初めて知ったのですが、コンティニュア・ヘルス・アライアンスという団体があり、医療機器・健康機器の規格統一の活動をされているそうです。対応機器の一覧には一般向けの機器が多いのですが、いくつか医療機関向けのものもありました。メーカーの皆さんには積極的に参加していただきたいと願います。
こういった規格が統一されて、電子カルテへのデータ取り込みが簡単になると、現場の手間やミスも減るし、医療機器やシステムのコストも下げられるだろうし、とても良いことだと思います。
ただ、いつも思うのですが、こういう規格は、営利目的で作るものではないので、国が主導したらどうかと考えてしまいます。
古くはVHSとベータ(古過ぎ!)とか、最近では電気自動車の充電装置など、規格を主導することで莫大な利益が転がり込むことから、メーカーが必死になるケースは多いものです。
しかし、医療という業種の性質からすると、こういった規格手動から生まれる利益や、市場独占を目的にメーカーが過激な競争をするのは良くないのではないかと思います。
国民の健康を効率よく維持するという意味では、社会インフラとして政府が主導したほうが良いのではないかと思います。
コメント
コメントを投稿