医療機関の自動精算機について

今回、システム刷新の中で、自動精算機が導入される方向です。

正直なところ、個人的には自動精算機というものに、少し抵抗があります。
たしかに、会計のスタッフが減らせれば、大きな人件費の削減につながります。しかし、古い考えなのかもしれませんが、医療機関という業種があまり事務的になるのはどうなのかと。
もちろん、患者様に見えない部分は、どんどん合理化していくべきだと思います。しかし、患者様に接する部分はやはりその道のプロが必要なのではないかと。

待合室の患者さんを、通りがかりの看護師がみかけて、何かに気がつくことがあります。あるいは、とりつく島もない患者様でも、信用している先生の言葉には耳を傾けてくれる、とか、そんなエピソードを聞くと、やはり医療の基本は人対人なのだと思います。

今回は会計のことなので、医療には直接関係なく思われるかもしれません。
でも、患者様が苦情やクレームを一番言いやすいのが会計の時だったりします。苦情を聞くのは辛いものがありますが、業務改善の絶好のきっかけです。
また、当院は高齢の患者様が多いので特にそうなのですが、やはり最後には「お大事に」とご挨拶するべきなのでは、と思います。


一般的に、機械が人に変わることで、得られるメリットは、「スピード」と「正確さ」です。
医療における会計処理とは、診療現場で行われたことを「計算」し、その結果の金額を「出納」することです。よく「会計で待たされる」という声をお聞きしますが、今回の電子カルテ導入で「計算」の部分は飛躍的にスピードアップするはずです。残るは、「出納」の部分なのですが、そこだけ切り取ると、機械でやっても、人がやっても、あまりスピードは変わらないのではないかと。


残る「正確さ」は、これは機械にはかないません。そこで、「自動釣銭機」を入れたらどうかと思います。自動精算機よりはずっと安く上がる(自動精算機って、車が買えてしまうような金額なんです)し。十分に会計スタッフの負担は減るし、業務終了後の「現金が(計算と)合わない!」も、かなり減らせると思います。

こんなことを密かに思っているのですが、口に出してしまって良いのかどうか、まだまだ新参者で、毎日オドオドしながら仕事しています。

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